炎のマリア
劇場公開日:1976年7月1日
解説
ブルガリアがオスマン・トルコの圧政下におかれた17世紀後半、ロードヘ山脈にくりひろげられる復讐と悲劇。72年第18回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭・審査員特別賞受賞作品。監督はこれが遺作のメトーディ・アンドーノフ、脚本・原作はニコライ・ハイトフ、撮影はディーモ・コラロフ、美術はコンスタンチン・ジドロフ、音楽はシメオン・ピロンコフが各々担当。出演はカーチャ・パスカレーワ、アントン・ゴルチェフ、ミレン・ペネフなど。
1972年製作/ブルガリア
原題または英題:Koziat Rog
配給:三陽商事
劇場公開日:1976年7月1日
ストーリー
イワン(アントン・ゴルチェフ)は美しい妻と可愛らしい娘と幸せに暮らしていたが、ある日彼の留守中に、妻は四人のトルコ人に殺される。九年後、イワンは四人の殺人者に復讐するため、娘マリア(カーチャ・パスカレーワ)を男として育て、格闘の訓練をほどこす。村の祭りの日、イワンは殺人者の一人を連れ出し、「山羊の角」で一突きのもとに殺した。次に狙われた男は、マリアが銃に細工したとも知らずに引金をひき、銃は暴発して死んでしまう。マリアは父に命じられるまま生きていたが、何故か虚しかった。羊飼いの若者と出会ったある日、彼女は女として初めて目覚める。三番目の男を父の命令でいやいや射殺したものの、男の恋人の絶叫から逃げるように、マリアは羊飼いの若者の元へ走っていくのだった。イワンは、マリアがこんな事では復讐出来ぬと知り、若者を殺してしまった。翌日、マリアは若者の家を訪れるが、そこには無残な死体が一つ。彼女は家に火をつけ死のうと決意した。紅蓮の炎が家を包み、イワンが駆けつけた時にはマリアは既に息絶えていた。そして、山にはイワンの号泣がこだまするだけだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- メトーディ・アンドーノフ
- 脚本
- ニコライ・ハイトフ
- 原作
- ニコライ・ハイトフ
- 撮影
- ディーモ・コラロフ
- 美術
- コンスタンチン・ジドロフ
- 音楽
- シメオン・ピロンコフ
- 字幕監修
- 青木義郎
-
Mariaカーチャ・パスカレーワ
-
Kara Ivanアントン・ゴルチェフ
-
The Goatherdミレン・ペネフ
-
Karamemishクリメント・デンチェヴ
-
MustafaStefan Mavrodiev
-
MekoMarin Yanev
-
Deli HyussniTodor Kolev
-
DjeinelKrassimira Petrova
-
Little MariaNevena Andonova