炎の人ゴッホのレビュー・感想・評価
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カーク・ダグラスver.のゴッホは情熱に溢れてた
カーク・ダグラスver.のゴッホは情熱に溢れてた
誰かの役に立ちたいという想いがすごく強い人で、それゆえに画家になる前は神父様になろうとしてたのにびっくり
でもすぐカーーっとなるしデリカシーがないところが人から嫌われちゃうところだったのね
絵が売れないからド貧乏でパンとコーヒーしか買えなくて病院に入ることになってもそれでも絵を描きつづけた姿を見てるとなんだか泣けてくる
映画には出てきてないけど、ゴッホを献身的に支えてきた弟テオも半年後には病気で亡くなるのもさらに辛い
ゴッホをざっくり知るにはいいかも?
晩年の姿があまり感情移入できないので平坦なイメージが残ってしまう
カーク・ダグラスの特徴である割れたアゴが髭のために見えない。そのヴィンセント。実家に戻って未亡人ケイに求婚するが、あっさり振られてしまう。ケイの家でロウソクの火に手をかざし、会わせてくれるまで帰らないと迫るシーンがすごい。火傷を負い、特別美人でもない年増の女性クリスティーンと結婚する。どうも子供がいる女性が好きみたいだ。
ようやく絵の才能を認められはじめたが、生活は苦しく、クリスティーンとは別れてしまう。美術商として成功していた弟テオからの仕送りで働く人を中心に絵を描き続けるヴィンセント。やがて印象派の色使いにショックを受け、真剣に勉強をはじめ、ゴーギャンと意気投合することになる。共同生活を始めたものの、ケンカが絶えず、ゴーギャンはゴッホのもとを去るが、ゴッホは寂しさに耐えられなくなって耳を切ってしまう。
幸せにはなれない情熱の社会不適合者
総合70点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:65点|音楽:65点 )
思い込みが激しく自己中心的で相手の気持ちを慮ることが出来ない。幸せな生活を夢見ながらもそれが手に入れられない。それもゴッホがまともな社会人としての生活が出来ない無能な人であったから。不幸になって当然、画才がなければただの社会不適合者にすぎない。そのゴッホの強烈な生き方を中心にして史実を基に描き、彼の性格と足跡がそれなりに面白い。
そんなゴッホは父親ともあれだけもめたのに、弟テオはどうして兄を無条件に支え続けたのだろうか。兄への愛情はいったいどこから来たのだろうか。偉大な才能を認めていたから? でも画家になる前からテオは兄を支え続けていたように思う。もっとテオとの関係を掘り下げて欲しかった。
それから絵はいくつか作品に登場するが、ゴッホが何を見てどう感じてそれをどう作品として仕上げていったのかという過程が弱い。時代的に欧州に行ってその風景を撮影するというのが難しかったのかもしれないが、風景画家としての評価の高い彼の見たはずの風景が殆ど登場しないのはいただけない。むしろ殆どが作り物の美術を背景にした室内とちょっとした街角での撮影で占められていた。強烈な色彩の画家なのに、作品中の映像はくすんだ色ばかりが印象に残る。
物悲しい人生
謎が多くとも
ゴッホという人の死や心の中は謎めいている
だから真相は分からないけれど
この映画は観ていると胸が苦しくなるほど
他人と自分のギャップや芸術を極めることの
大変さを思い知る。
結局のところ他人は都合のいいことしか
言わないのよね…己の道を人の意見をものともせず
貧しくとも突き進むゴッホに泣けてしまいます。
主人公のカークと監督ミネリのタッグが良かった!
まだカーク様はご健在のようですので健康を
心よりお祈り申し上げます。
でも弟さん、テオ?だっけ?
兄弟愛に感動しました。
あんな弟が欲しかった。
わたしも比較的誰にも理解されないタイプなので
ゴッホの気持ちは痛いほど分かるわ♡
彩度高めのビンセント・ミネリ
自然美に魅せられた画家
序盤から明らかに発達障害という描写で、本人の自覚も周囲の理解も足らず、随分と苦労したのだろうと思います。親切にしてくれる人、自分の味方でいてくれる人が少なかった分、居場所も必然的に限られ、転々としたように見えました。
牧師の家系に生まれ、一時は自身も聖職者を目指した彼は、少なくとも発作の前までは、自然美の中に神が宿るのを見い出していたように感じました。決して穏やかではない筆使いから、そういう視点で鑑賞したことがなかったので、新しい発見でした。
どこかで見たなという風景が、絵画を基に再現されていて面白いです。作品の作成順も整理されます。
生前確実に売れたのは一作だけで、経済的には生涯弟に支えられていましたが、この時代に行けるものなら、全作品買い取ってあげたいくらいです…(^^)。
愛すべき、真面目な情熱家。
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