ボディガード(1992)のレビュー・感想・評価
全11件を表示
危機感の無い奴は守れない!!
2月17日(月)
税務署に確定申告に行き、帰りに映画館に行こうと思ったのだがアクシデントで右手小指を骨折してしまった後なので、家に帰ってNHK-BSで「ボディガード」を。
30数年前、劇場で観て割と気に入っていた本作のLD(レーザーデイスクの時代です)を女房が誕生日にプレゼントしてくれた。映画のソフトをくれたのは後にも先にもこれっきりだったような・・。当時LDで何回も観たはずだが、30年ぶり位に観賞。覚えていた事も忘れていた事も。
・最初にスーパースターのレイチェル・マロン(ホイットニー・ヒューストン)のボディガードの依頼を受けた時に依頼を断るフランク・ファーマー(ケビン・コスナー)が他にもいるだろうと3人のボディガードの名前を挙げるがその内の一人が犯人。
・ホイットニーがショーの時に着る衣装の元ネタが「メトロポリス」
・二人で「一緒に観に行った黒澤明の「用心棒」を「何回観たの?」「62回だ」出てきた劇場の名前?が「アタシ」??
・ホイットニーの曲が5曲も使われていて、プロモーションビデオの一面も。
・デートでダンスをしている時にバックで流れている曲が、カントリーソング調の「I WILL ALWAYS LOVE YOU」レイチェルは歌詞をバカにしている。「失恋した女の唄ね」
(これがラストに流れるホイットニーが歌う「I WILL ALWAYS LOVE YOU」の伏線になっている)
・殺人を依頼したのが妹の存在を疎ましく思っていた姉で、その姉はフランクに告白した後で犯人に射殺されてしまい、その事実をフランクしか知らない事。
・クライアントと懇ろになったしまったフランクの反省と、そのフランクの態度代わりが許せないレイチェルが強く描かれている事。
・アカデミー賞授賞式の裏側を垣間見る事が出来る。
結局、アカデミー賞授賞式で身を挺して彼女の命を守ったフランクは代わりのボディガードを紹介してレイチェルの元を去り、政治家のボディガードに戻る。
そして、レイチェルは、馬鹿にしていたカントリーソングの歌詞をフランクへの思いを込めて歌うのである。
私がここにいたら あなたの邪魔になるだけなのよ
だから行くわ、でも解っているの この先もずっとあなたを事を想っているって
そしてずっとあなたを愛し続けるって あなたを 愛しいあなたを
ほろ苦い思い出 それだけをもって行くわ
さようなら お願いよ、泣かないで
お互いに解ってる、あなたに必要なのは私じゃないって
そして私はいつもあなたの事を愛してる これからもずっと愛しているわ
あなたの人生が良いものであり、そして夢が全てかない
そしてあなたの喜びと幸せを願うわ
でも、何よりも愛を掴んで欲しいの
そして私はいつもあなたの事を愛してる これからもずっと愛しているわ あなたを
私はこれからもずっとあなたを愛し続けるわ
元歌は1974年のドリー・パートン(歌詞も)
この映画で一番怖いのはレイチェルの「実の姉」
ケヴィン・コスナー(凄腕ボディガードのフランク)とホイットニー・ヒューストン(世界的歌姫のレイチェル)の切ない恋の展開にばかり、気を取られがちですが、結局この物語で一番ヤバいのがレイチェルの姉、ニッキー。誰もレビューに書いてないけど、プロのスナイパー(というかフランクと同業の男)にレイチェルの暗殺を依頼していたのが姉で、しかも期間も報酬も「成功するまで」。レイチェルの才能と美貌に嫉妬し、表舞台から去らざるを得なかったというのがレイチェルの命を狙う動機なんですが、逆恨みも甚だしい。ストーカーの影に怯えるレイチェルの傍で素知らぬ顔をしてその様子を眺めていた恐ろしい姉。レイチェルの息子フレッチャーがスナイパーに狙われなければこの悪事も白状していなかったに違いありません。
あの金髪巻き毛のストーカー男は単なるダミーで結局はプロ対プロの殺るか殺られるかの物語に発展し、フランクがレイチェルを守り抜くんですが、姉ニッキーは殺されて当然と思いました。恐ろしいですよね・・・身内の中(しかも血を分けた姉・・レイチェルは姉の、自分に対する企みを最後まで知らずに終わるのだけが救いなのですが)に自分の命を狙うものが潜んでいるのですから。
最後、フランクとレイチェルは結ばれないのですが、スナイパーは消えたしあの老齢のボディガードでも安心な状況になったのでしょう。やはり二人の生きる世界は違い過ぎて、一緒にはなれない。そんな切ないエンディングだからこそ、いつまでも忘れられない、語り継がれる物語として時代を超えて愛されるのでしょうね。
やや古臭いか?
主人公のケビンコスナーが歌姫ホイットニーヒューストンをボディガードする。
ホイットニーは元来自由な性格で、厳しいケビンに反抗的になる。
が、予定通り恋仲になる。わかりやすすぎるストーリー。
名作として名高い作品と知っていたから、逆にストーリーの単純さに驚いた。
結果が予めわかっている2人がグダグダグダグダやっているだけ。
その歯がゆさは、ラストをより感動的にするための布石だとは思うが。。。
この映画、主題歌がこの素晴らしい歌でなければヒットしていたか怪しい。
素敵な音楽と共に
時代を超えて残っている名作だけあり、ラブストーリーとサスペンスの塩梅が上手く、普通に楽しめた。
ただ、何故今更この映画を観ようと思ったかと言えば、Kenny Gの”Even If My Heart Would Break “という曲がたまたま流れてきて、いい曲だな〜と思い、なんかの曲なんかな?と調べたらこの映画に辿り着いたわけである。
実際どんな感じで使われたかというと、後ろでちぃーさく数十秒だけ流れるだけで、ちょっと悲しかった笑
ただ、その他にもホイットニーヒューストンの世界的にも有名な”l Have Nothing “, ”I Will Always love You “の2曲を改めてしっかり聴けて、これまたいい曲だな〜と感慨にふけった。
ストーリーはそこそこ面白かったんだけど、一つだけどうしても納得のいかないシーンがあって、最後の授賞式のシーンで、受賞者の書いてある手紙を殺害予告の手紙と錯覚し舞台からはけるわけだが、あれはなんでフランクが怒られたわけ?笑
いや、確かにフランクが怖がらせた形にはなってたけど、普通に危険だから備えさせてただけだし、彼はボディガードとして仕事をしっかりしてただけに過ぎず、責められる筋合いなんて全くもってないと思うのだが、、、
でも他は楽しく見れてました笑
他の方のレビューで知ったのですが、ホイットニーがキスシーンの前に歯磨きをしなかったのは本当なんですか??
なんかそのエピソードが面白くて、気になりました笑
他にどなたかこの作品の裏側を聞いたことがある方がいたら、是非コメントで教えてください!
ストーリーを追いかけながら、音楽を聴く映画でした👂
ラストの名曲感に泣ける
あの曲はいつ流れるんだろうと見始めたけど
劇中のライブは、I have nothing
(それもまたいい曲)
ダンスシーンでやっとちらっと流れて
「暗い曲ね」からの
ラスト、満を辞して
I will always love you〜〜
今きたか〜めちゃいい〜〜
I have nothingは
あなたがいなきゃ、わたしには何もないから
離れないで!の歌ですが
l will..は
お互い愛してるけど、サヨナラしなきゃ
でもずっと愛してるって歌ですね〜
ただの「暗い曲」じゃなくて
切ないけど前向きな気持ちになれる
ふたりの思い出の曲で締めくくり、よかった〜
よかった
新年1発目で景気のいいのが見たいと思って録画していたのを見る。ホイットニー・ヒューストンの歌でテンションが上がるかと思うと、あまり歌の場面がなく、代わりにケビン・コスナーがかっこよく憂いている場面などが多い。
ホイットニーの息子が終始一人で遊んでいて寂しそう。お母さんがほぼ育児をしない。
ケビン・コスナーがホイットニーに献身的なボディガードをして、二人は思いを胸に秘めていたけど最後に命がけでケビン・コスナーがコンサートでホイットニーを助けたことで、感極まってお互いに愛を告白して、ホイットニーがあのテーマ曲を高らかに歌いあげる、みたいな展開を想像していたら全然違う。二人は軽いノリでセックスをしてその後気まずくなる。グズグズの悪い意味での大人の恋愛だ。
ちょっと前にホイットニーのドキュメンタリーを見て、この頃深刻なヘロイン中毒だったり、家族にお金をたかられて大変だったみたいな内容だったため、そんなことが脳裏から離れないまま見る。
人気女優と、その女優を警護するシークレット・サービスの物語なんだけど・・・
2度目の鑑賞
人気女優に脅迫状が送られてきたことで、ボディガードを依頼することになった
その女優とボディガードの物語
殺し屋を雇ったのが意外な人物で、依頼を受けた殺し屋も意外な人物だった
基本的には面白かったけど、女優とボディガードが惹かれあうプロセスがよくわからない
一緒にいる時間が長くなってからならわかるが
前半でいきなり寝ちゃってるのは意味不明
しかもその後の発言が、やりたいだけの女にも聞こえるし
ボディガードが何故、こんなわがままな依頼人を好きになるのか、その過程が表現されてない
普通に
命を狙われるものと、守る者
命を狙う殺し屋を雇ったのは、意外な人物だった!
で良かったんじゃないかな
で、最後に長い間行動を共にしていたらお互い惹かれあっていた
とか
傑作ですね
オープニング、
暗い画面のまま短いセリフと銃声が響き、クライアントを保護しながら銃を構えるケビン・コスナーにフェードインする。
ケビンの正面から一気に画面が後ろに引いて行くと撃たれた敵が倒れている。
主人公を紹介するこのシークェンスは、全く無駄がなく極短時間で主人公の能力を示していて素晴らしい。
ホィットニー・ヒューストンの豪邸をクレーンの移動撮影で見せたり、
マイアミのホテルを空撮で見せたり、
ドローンやCGがない時代だから、なかなか凝っている。
単なるスター映画の域ではないと感じる。
アクションは激しくはないし、敵もそれほど恐ろしさがないが、
敵がストーカーと殺人鬼の二重構造で、観客の意表を突いていて、サスペンスとしては良くできている。
姉が妹への嫉妬から殺人を依頼てしまったといういう件(クダリ)は無理があるが、その事を唯一知っているケビン演じるフランクは、恐らく生涯胸にしまい込んでおくのだろうと、心中を想像させる。
当初は敵愾心があった既存スタッフのボディーガードであるトニーだが、
クライマックスの授賞式会場でマネージャーに「彼はショービジネスの世界がわかっていない。お前が仕切れ」と言われ、「黙れ!」と一括する場面が感動的だ。
敵に一撃で倒されてしまい、片目を失ってしまうのは可哀想だが。
自分が非番だった日にレーガン事件が起きたため、「大事なときに自分がいないことが、怖い」と言うフランク。
三船敏郎の「用心棒」を62回も観ていて、自宅には本身の日本刀を置いている、というストイックな男だ。
一方ホィットニー演じるレイチェルは、スターらしくワガママで横柄だ。
身の危険を知ったとき、身を呈して護ってくれると言う二枚目に惚れないわけがない。
が、意に反してフランクが距離を置こうとすることに苛立ち、当てつけた態度をとる。
実に可愛くない。
この二人のキャラクター設定が、ラブストーリーとしての二人の立ち位置を分かりやすくしている。
ラストのラブシーンは観客の期待を裏切らない。
結局、常に関係をリードするのは女の方なのだ。
男は我慢してストイックに女のアクションを待つのみ。
敵役が元シークレットサービスの同僚なのだから、主人公と同等の能力を持っていて、もっと激しい攻防が繰り広げられても良さそうだ。
が、本作はケビン・コスナーとホィットニー・ヒューストンのダブル主演だから、ホィットニーの歌も聴かせなければならず、汗臭い男の戦いに時間は避けない。
これはこれで良いのだと思う。
近年のアクション映画と比較すると刺激が足りないかもしれないが。
フランクが古巣に脅迫状の分析を依頼する際、儲かっているのかとしきりに訊いてくる元同僚がいた。
最後の別れの空港場面で、後を引き継いだボディーガードがその元同僚だったら笑えたのに。
愛する者のために出来ることは
DVDで鑑賞(吹替)。
90年代を代表するラブ・サスペンスの傑作。
愛する者のために出来ること、それは自分の全てを懸けて全力で守りきることだと思いました。どんな困難にだって飛び込める勇気をくれるのが愛の力なのかもしれません。
ホイットニー・ヒューストンの歌声による「アイ・ウィル・オールウェイズ・ラブ・ユー」が心の奥底に沁みました。
[余談]
脚本にローレンス・カスダンの名前を見つけて、どこかで聞いたことのある名前だなと思ったら、「スター・ウォーズ」シリーズの脚本を書いている方だったんですねぇ…
※修正(2024/06/06)
プロ意識とは
大物歌手のボディガードをする事になった男の話。
二人のプロ意識の戦いになるかと思いきや割とすぐに歌手の方が心折れちゃいますね。
主題歌が素晴らしいですけど、劇中で流れてる男性ボーカルの方が好きです。
全11件を表示