劇場公開日 1959年9月26日

「【”全くもう‼最後までハラハラさせられるぞ、ヒッチコック監督!”今作は、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクション&ロマンス作品である。】」北北西に進路を取れ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【”全くもう‼最後までハラハラさせられるぞ、ヒッチコック監督!”今作は、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクション&ロマンス作品である。】

2024年12月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

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■広告代理店を経営するロジャー・ソーンヒル(ケイリー・グラント)は、ニューヨークのホテルからカプランと言う男と間違われ、2人の男に連れ出される。
 ロジャーをカプランと言うスパイと思った二人は、ロジャーに酒を飲ませて、酔っ払いの事故に見せかけて殺そうとする。
 更に彼は、国連のロビーで会ったタウンゼントと言う男を目の前で殺されるが、彼が殺した事になってしまい、逃避行を始める。
 政府諜報機関の会議室では、”教授”(レオ・G・キャロル)と呼ばれる男が、ロジャーを間違えて誘拐したヴァンダム(ジェームズ・メイソン)を追うために彼の元にスパイを送り込んでいたが、予想外の展開に対応を迫られている。
 一方、カプランを追うロジャーは特急列車に乗るが、彼の前に、イブ・ケンドール(エヴァ・マリー・セイント)という金髪美女が現れて、食堂車で食事を共にしヴァンダムから彼を匿うのである。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・今作は所謂、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクションであるが、イブ・ケンドールという金髪女性の謎めいた存在に、最初は戸惑わされる。

・だが、見ていると彼女はヴァンダムと”教授”との二重スパイである事が分かり、且つここがポイントだが、職務遂行中に出会ったケイリー・グラント演じるロジャー・ソーンヒルに、心を奪われてしまう事が分かって来る。

・そんな彼女に、ロジャーも惹かれており彼は”教授”に政府施設に捕らわれるが、脱出しヴァンダムから信頼を得ているイブ・ケンドールを助けに、彼の山荘があるラシュモア山まで行き、彼女を助けようとするのである。
 そして、彼女に自らを”空砲で打たせるのだが、そのからくりをヴァンダムの部下に見破られた事を知ったロジャーは、決死の思いで彼女と逃げるのである。

<そして、有名なハリウッドを見下ろす”4人の大統領の顔”が刻まれた断崖での、ロジャーと部下との闘いからの、ラストの幸せなるシーンへの展開。
 今作は、人違い巻き込まれ型サスペンス&アクション&ロマンス作品なのである。>

NOBU