ボーイズ・オン・ザ・サイドのレビュー・感想・評価
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ロードムービー+社会問題
今の生活が嫌になり旅に出るロードムービーかなと思ったら、中盤から住む場所を見つけるもトラブルにぶつかりそれに立ち向かっていく・・・こういう展開はちょっと珍しいなと思った
そのトラブルもエイズ、家庭内暴力の正当防衛による殺人、同性愛者や人種差別、結構難しいテーマを盛り込みながらも(当時社会問題だったのかな)うまく納得のいく綺麗なラストがとてもよかった。困難は絶対に乗り越えられるそんなメッセージが伝わってきた。
タロット占いの結果をあえて見せないで視聴者の想像にゆだねるような演出、こういう手法がチラホラあったけれどそれが感動するラストに繋がるのは上手いなと感じた。
また旅の道中に出てくる安いレストランや宿にネオンの夜景、70年代あたりのアメリカの風景・・・これがまたよかった
私たちがいた
シンガーのジェーン( ウーピー・ゴールドバーグ )、元不動産会社勤務のロビン( メアリー = ルイーズ・パーカー )、ジェーンの友人ホリー( ドリュー・バリモア )、それぞれ事情を抱えた3人は、自動車で西海岸へ向かう事に … 。
ホリーと恋に落ちる一本気な警察官エイブをマシュー・マコノヒーが演じる。
ウーピー・ゴールドバーグ演じるジェーンはどこまでも優しく、ロビンに寄り添う彼女達の姿が沁みる。
ー 行く所がない時は其処に留まるの
ー 不平を言わない、言い訳をしない
( キャサリン・ヘブバーン )
BS松竹東急を録画にて鑑賞 (字幕)
タイトルなし(ネタバレ)
人は誰でも過去を持っている。その過去を相手に知ってもらいたいのか、認めてもらいたいのか、それとも理解してもらいたいのかは分からないが、そのように感じる相手というのは大切な人であることに間違いない。
ロビンはエイズのこと、ジェーンはゲイのこと、ホリーは罪のこと。それぞれ大切な人に打ち明ける気持ちは、自分のためなのかもしれない。
自分しか知らない自分が他人も知ってる自分に変わる瞬間は、肩の荷が下りたような感覚に近い。
自分を曝け出すことは勇気がいるかも知れない。し、そのやり方に苦戦するときもある。自分のことをうまく表現できなければ、そして、他人がそれを理解してくれなければ、実現できない。
だが、よく考えてみると、1人だけでいいから自分のことを理解してくれている人がいると、安心するものだ。
案外ブラック
全く噛み合わなさそうな2人+1人、訳あり同士で旅に出る。
ここまではなんかよく聞くような話ですが、
案外目的地の相当手前でスッカリ落ち着いちゃったり、
愛し合った相手に逮捕されちゃったり、
結構とんでもない展開に。
そんな突飛な状況であろうと、友達や家族、恋愛、人生の喜びと悲しみなどのドラマ要素もしっかりと描かれているので、濃い。
殺しちゃった元カレの子供が出てくると思ったら黒人だった!なんて、文字通りブラックなくだりも…真面目すぎるマシュー・マコノヒーがまた笑いを誘います。
もっとやんわり、サラッとした映画だと思ってたけど、よい意味で裏切られた。
しかし、最後にパーティーで歌うシーン、あれは歌詞が大事だと思うのだけどなぜか字幕が出ない。これは結構致命的。
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