劇場公開日 1986年6月7日

「黒澤映画の男性的なドラマツルギーとソビエト映画の冷たさとアメリカ映画の娯楽性がミックスされた珍しい味わいの映画」暴走機関車 Gustav (グスタフ)さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5黒澤映画の男性的なドラマツルギーとソビエト映画の冷たさとアメリカ映画の娯楽性がミックスされた珍しい味わいの映画

2020年4月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

黒澤明監督の原案をソビエトのアンドレイ・コンチャロフスキー監督が映画化したアメリカ映画。脱獄の逃走劇を疾走する列車の迫力にスペクタクル化した映画的な題材。厳寒のアラスカを舞台に凍り付く寒さと、男同士の抜き差しならぬ対立の熱さが合体した男性映画。主演のジョン・ボイドが役者として立派なのに感心すると共に、エリック・ロバーツの若僧振りも上手い。黒澤監督らしい基本的ルーティンに裏打ちされたドラマツルギーが何処となく感じられるところも興味深い。日本とソビエトとアメリカのそれぞれの映画の色彩がミックスされた味わいが楽しめる珍しい作品。

Gustav