宝石を狙え ゴールデン・ブル作戦

劇場公開日:

解説

ウィリアム・P・マッギヴァーンのベスト・セラー小説から、エドワード・ウォータースとポール・デイヴィッド・メシンガーが脚色、「オスカー(1966)」のラッセル・ラウスが監督したアクションもの。撮影はハル・スタイン、音楽はヴィク・ミッツィが担当した。出演は「オスカー(1966)」のスティーブン・ボイド、「ハートでキッス」のイヴェット・ミミュー「地上最大の脱出作戦」のジョヴァンナ・ラリのほかにヴィト・スコッティ、クリフトン・ジェームズ、ロマックス・スタディなど。総指揮をジョセフ・E・レヴィン、製作は「オスカー(1966)」でラッセル・ラウスと組んだクラレンス・グリーン。

1967年製作/アメリカ
原題または英題:Carnival of Thieves
配給:パラマウント映画
劇場公開日:1967年12月12日

ストーリー

かつて国際的銀行泥棒として鳴らしたピーター(スティーブン・ボイド)も、今ではすっかり足をあらい南スペインの海辺の町サンタ・マリアでレストラン経営者におさまり、美しい恋人グレイス(イヴェット・ミミュー)もいた。ところがある日、昔の仲間アンジェラ(ジョヴァンナ・ラリ)が現れ、銀行襲撃の計画をうちあけた。計画というのは、近くの町パンプローナの有名な祭りの当日、スペイン銀行に保管される聖処女マリアの像を盗もうというのだ。マリアの像は高価な宝石で飾られている。アンジェラは仲間のフランソワを紹介し、一味に加わらないと、かつての悪事をばらすと脅迫するのだった。そして一方的に昔の仲間3人をもサンタ・マリアに呼びよせてしまい、ピーターは参加せざるをえない立場に追いこまれた。そして数日後銀行周辺の地理を調べていたピーターはブリサール大佐と名のる男につれ去られた。大佐はピーターに話した――かつてアルジェでスパイ活動をしていた頃フランソワも仲間のひとりだったが、彼の裏切りでフランスの将軍が殺されてしまった。それ以来、フランソワを探し続け、やっとのことでサンタ・マリアでの銀行襲撃の1件を知った。そして奪った金をフランソワからとりあげて、将軍の遺族に送りたいから、ぜひ協力をしてほしいと――。祭りの当日が来た。一味は闘牛場で打ちあげられる大砲のひびきに合わせて、壁を爆破していった。奪った宝石袋は、祭りのよびもの“巨像”の行列が銀行わきを通る時、その背中の割れ目にバネ仕掛けで、はじき出すしかけだった。そして成功した。ところが、その後、巨像を解体してみると背中から宝石袋は消えていた。……というのはピーターの恋人グレイスが、再び彼を悪の世界にもどさないための配慮だった。宝石は行列の、ぬいぐるみ人形の中に入っている人に渡したのだった。宝石はもとにもどり、きらめくような聖処女マリアは祭りの群衆の前を通りすぎていった。そして、亡き将軍の遺族を助けようとした大佐の計画もふいになってしまったのである。

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