「財宝を得る代わりにかけがえの無い存在を失う」冒険者たち(1967) 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
財宝を得る代わりにかけがえの無い存在を失う
マヌー、ローラン、レティシアの三人は、年齢や職業といった属性は異なれど、夢を追う志の高さでは一致していた。だからこそ3人は惹かれ合い、厚い友情で結ばれていた。しかし、財宝探しの冒険に手を出したのが運の尽き。彼らは財宝を得る代わりにかけがえの無い存在を失うことになる。ラストシーンの呆然とするローランを空撮で捉えるシーンは、この映画のテーマを象徴していて印象的だった。
今作は太陽の下で煌めく海の映像が美しい。船の上ではしゃぐ三人と映像美がマッチすることで、彼らの厚い友情が表現できていた。
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