劇場公開日 1960年4月1日

「最後で台無し」ベン・ハー(1959) vanさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0最後で台無し

2025年5月5日
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鑑賞方法:映画館

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楽しい

興奮

途中までは大スペクタクル映画という感じで物語もセットも素晴らしいです。他の方がレビューしている通り戦車のレースは手に汗握る展開で何度見ても飽きない面白さ。
しかし、最後にキリストが死ぬことで主人公の家族のハンセン病(作中では業病と呼ばれています)が治るというのがご都合主義すぎて拍子抜けしました。
もののけ姫や砂の器を観ればわかる通りハンセン病はそんなに簡単に治る病気ではありませんし、罹患すれば社会的地位を失ってしまう恐ろしいものです。それを最後の最後でキリスト様の奇跡だとかいう都合のいいもので治癒させてめでたしめでたしとは鑑賞者を舐めているとしか思えません。
アラビアのロレンスはベン・ハーと同じような壮大な物語でしたが、こちらはリアリティがあって最後まで飽きさせない展開になっています。ベン・ハーも最後の詰めをもう少しちゃんとしてほしかったです。

van
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