「『ベルセルク』の元ネタ」ヘル・レイザー 因果さんの映画レビュー(感想・評価)
『ベルセルク』の元ネタ
エロスとタナトスの究極的欲望に魅入られた男と女が異形の超越的存在…というかほぼバケモノによって裁きを受けるというかなり単純な因果応報系ホラーだった。
異形のバケモノたちは「我々は悪魔でもあり天使でもある」と言っていたけれど、何も悪いことしてない娘に対しても遺憾なく悪魔っぷりを発揮してて酷かった。現実世界の道理と異世界の道理はまるきり異なっているということなんだろうか。
物語はそんなに面白くなかったけど三浦健太郎の漫画『ベルセルク』の「蝕」に出てくるグロテスクで奇妙奇天烈なゴッドハンド(使徒)たちのビジュアル的ルーツを知ることができてよかった。そういえば「蝕」も数多の犠牲を代価に個人的な欲望を叶えるという儀式だったし、かなり全面的に本作を土台にしていたんだろう。
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