ペット・セメタリー(1989)のレビュー・感想・評価
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生き返らせておいてなぜすぐに殺すんだ
ずるいよ…。
もう、この一言に尽きます。。。
好きで生き返ったんじゃない。好きでこんな化け物になったんじゃない。生き返らせておいてなぜすぐに殺すんだ…。幼いゲイジの悲しみは、2度目の死の間際のたったこの一言で十分過ぎました。このシーン、心が本当に痛くなります。
自らの子に2度も死を体験させてしまった父親のルイス、しかも2度目は父自らの手で子供を殺めてしまうんです。化け物で蘇らせた挙句、父親に殺される体験までゲイジはどんなに悲しかったのだろうか…。
もうルイスの精神状態は壊れていましたね。こんなことがあっても、まさか、まさか、まさかの3度目の禁断のドアも開けてしまうなんて…。
なんて人間は愚かなんだろう。
なんて人間は弱いんだろうか。
隣人のジャドは、「時には死の方がいいのだ」まで伝えたのに、愛する人を失った人間がもろくも崩れていく姿を見てしまいました。(まだ、可愛い娘さんが残っているのに…)
非常に、重くるしく悲しい映画でした。観終わった後は少し放心状態になります。子供を持つ親として、なんとも考えさせられる映画でした。そして、映画を観ていて感じたのは、この物語の展開、「あぁ、スティーブン・キングらしい作品だな」って思った次第です。
さすが原作者脚本
キング牧師wの説教シーンが最高。
【さすが原作者脚本】
やむをえない引っ越しにグズりまくる息子、
家庭内の面倒事をぜんぶ夫のせいにする妻、
気味の悪い隣人、
そして、新居の前の道路を爆走するトラック群、、、、、
そんなストレスフルな環境の下、何とか良き夫であろうと努めるルイスの、限界ぎりぎりの笑顔が切なくて良い。
監督の映像化手腕ナイス。
邦題は仕方なかったのかなぁ。
Cemeteryの意味がさほど浸透していなかった時代だったのかも。
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全然共感できなかった
強く印象に残ったのは、子供をなくす夫婦に起きた不幸を、それなりにぼかして描いてあるシーン。やはり、子供が交通事故に遭う様子は、誰もが目をそむけたくなるのだろう。映画では、子供や動物が殺戮されるシーンは極力描写を避けるんだな。。。なんて思いました。
特に怖くもなく、子供がよみがえってから、家族が崩壊していくさまをたんたんと描いてあります。全然共感できなかった。
家族を愛するが故に・・・
30年位前に見た時、薄気味の悪さと恐ろしさに大変ショックを受けましたが、今回久々に見てもやはり面白かったです。
オルフェを思わせるような、踏み込んではならない黄泉の国に魅せられた男が掟を破ってしまい、その家族に悲劇がもたらされるというストーリー。
パスコゥという死神が水先案内をして警告を出したりするくだりはちょっとオカシくて、でもやはり死の世界に引きずり込まれて行くのは止められない・・・
こちらのサイトでは低評価ですが、私は見る度に魅了されてしまいます。
こちらはキング自身による脚色で本人も出演
リメイク版は色々変えてきていたとのことなので、こちらも鑑賞。
あそこから違うのと、脇役の背景もこちらはあっさり気味。ちょっと駆け足気味になっているかな。キングが出てきて笑ってしまった。パスコーがちょっと面白い人になっているのはどうなのか? ラストはこちらの方が好きということで、一長一短ありでした。
キングって意外と土着的なまじないや呪いを取り上げることがあるなあ。
どこからがホラー?
ホラー映画っていうと少し弱いかも
なんか見てて切なくなってくるシーンばっかり
やっときたホラーシーンも
チャイルドプレイ?って感じだったし
それでもやっぱ全体的に切ないシーンばっか
ホラー映画として見るよりは
純粋な家族愛の物語のほうが
合ってるんじゃないのかな???
そう思ってみてみるとこの作品結構好き
最近
スティーブンキングブームでもきてるのかと思うほどリメイクや続編がでてる。
ペットセメタリーもリメイクされると言うことで久々の鑑賞で予習しときます。
内容は死者が生き返るお墓があってそこに大切な家族が死んだことでショックをうけた主人公がそのお墓に埋めるってお話なんだけど、、
突っ込みどころ多数で。
まずそのお墓のことを教えてくれたおじいさん。
埋めたらどうなるか知ってるのになぜそれをさせるんだ笑
主人公もお墓に埋めて猫が凶暴になったのに関わらずなにも学ばない、、まあそこは人間の愚かさや、大切な人間を失った悲しみが少しでも生き返る希望にすがる思いってことはわかるが、、
しかしスティーブンキングの陰鬱とした話にはこのくらいの画質と当時の技術での作りが雰囲気でてるね。
子供が襲ってくる演技も本当に怖さと悲しみが滲みでる。
今見てもわかりやすい内容だけどお墓から復活したらやたら相手を殺したがるのはなんでなのか
It's a place where the dead speak. そんなに怖くない。
学生の頃友人が一番怖いホラーと言っていた本作。なかなか観る機会がなかったのですが、リメイクもそろそろ上映されるし、netflixに上がってたので観てみました。うーん、普通かな?
話の流れは流石スティーブン・キング原作、脚本だけあってスムーズなんですよね。主人公が息子や嫁を生き返らせたい気持ちはスゴく良くわかるのですが、でもそれはやっちゃいかんだろうと。まぁ、バッドエンドにしかならないですよね~。
死者が蘇る不思議なミクマクの墓所。あれってある意味ゾンビ製造所ですよね。家族の為にって所でもう少し情緒的になってるかと思いきや、結局アメリカ人大好きなゾンビ物に落ち着いちゃってるので、そこんとこで今一つ乗り切れなかったというか・・・んー、リメイク観に行くか悩むわ。
あ、頭パッカーンとなっててもパスコーはイイ奴でした。
昔、観てて怖くて、子供が生き返る、家に帰る寸前で消しちゃったのだが
再度、観たら、なんでこんなのが怖いのかと思った。
昔は輪廻とか、信じてたし、死んだら生まれ変われると思っていたので、自殺も考えたし、子供の頃。
今は、そんなことを考えないので、怖くないのかな。
だって、幽霊とか神とか、もし、存在してると仮定しても、観たって誰もわからないでしょ、区別できないでしょ、誰も想像だけで、定義なんてないし。
よく、夢の中にイエスが出てくるけど、自分で名乗ってくるから神かなと思うだけで、誰も神が目の前に現れても判別不可ですよ。
だから、新作楽しみですね、怖いのでしょうか。
猫が可哀想(´;ω;`)
子供の頃に観て怖かった気がするのでまた観てみましたが、何故蘇らせたのかというフランケンシュタインに通じる物悲しさがありました。やたら誰か死ぬのはギャグ一歩手前という感じでしたが、主人公に魅力が無く思ったより単調に感じたので、改めて観て良かったです。
もう一度、最愛の子(ペットの猫)に会いたいと思って墓場に入れたが…
主人公の息子が事故で亡くなってからショックだったろうその主人公の男性があの墓場に入れて甦ったらまさかの凶暴になっちゃうとは、やり直しても後の祭り気分でしょう。
そして最後の主人公の妻が甦ってキスしたら今度は主人公が殺されるとは…
愛故に人は愚かな過ちを繰り返す
数ある作品の中でも、スティーヴン・キングが長らく出版を見合わせたという“禁断”小説の映画化。
勿論ホラーではあるが、それ以上に、愛するが故の哀しさ、残酷さ、愚かさこそ際立つ。
田舎町に越してきた医師とその家族。
家は大型トラックが行き交う道路沿いにあり、ある日、長女が大事にしていた飼い猫が轢死してしまう。
まだ“死”を理解出来ない娘にどう伝えていいべきか悩む父は、隣家の老人にある場所へ案内される。
家の近くに森の奥へ続く小道があり、その先に、“ペットの墓地”が。
さらにその先…。
ある部族の埋葬地。
そこに埋葬すると…
飼い猫が還ってきた。
しかしそれはもう、かつての飼い猫ではなかった。
腐乱臭を放ち、異様なまでに狂暴になり…。
これがペットだったからまだいい。もし、人間だったら…。
そんな事は一度も…いや、あった。その昔、哀しくも恐ろしい事件が。
絶対に一線を越えてはならない。
しかし、再び過ちを犯してしまう悲劇が…。
一家の幼い息子がトラックに轢かれ、父は…。
死んだ愛する者を生き返らせる。
一見愛故の尊い行いのようにも思えるが、果たしてそれは、本当に善き行いなのだろうか…?
死んだ人を生き返らせて、万歳万歳めでたしめでたしなのは、七つの龍の球の話だけである。
生き返ってきた息子は、もはや息子ではなかった。
もう一度会いたくて、愛しているから生き返らせたのに、逆に襲い掛かって来るという、皮肉というより悲劇だ。
そして、一度死んだ我が子を、今度は自らの手で殺めなければならないという、残酷過ぎる最後…。
その愚かな過ちは、この一度で充分知り得た筈だ。
しかしラスト、父は再びこの愚かな過ちを犯してしまう。
ある愛する人の遺体を抱き、あの埋葬地へ。そして、還ってきたのは…。
どうして人は、愚かな過ちを繰り返してしまうのか。
人は、愛の哀しみから立ち直れないのか…?
恐ろしくも哀しく、後味悪い本作に於いて、一家に助言し、手助けもしてくれる“いい幽霊”が唯一ユーモアをもたらす。
と言うか、シュールでもあった。
アメリカでは間もなく、リメイク版が公開。
この89年版は、悪くはないが、優れた大傑作!…ってほどではない。
やりようによっては、深い作品になると思うのだが…?
リメイク版も楽しみだ。
怖いが切ない
原作よりもあっさりというか、展開が早い。主人公の苦悩や墓地を掘り起こす際の大変さ、埋葬地までの苦難の道のり、あるいは危険を察知して実家から戻る時の妻の焦燥感などがほぼ割愛されているので、その分深みに欠ける。それでも十分怖いし、最後に坊やが見せるチャッキーばりの迫真の演技は見応えあり。
高速道路沿いに家があるようなもの
ルイスの初仕事の際、交通事故で瀕死の男が運び込まれてくる。もう虫の息で手の施しようがなかったが、最善の努力をしたルイスだったが、甲斐なく男は亡くなった。その晩、枕元に頭が割れた血まみれのその男が立っていて、近所のペット・セメタリーへと誘導し、感謝の意をこめて「向こうの地域には足を踏み入れるな」と忠告してくれたのだ。しかし、飼い猫チャーチが事故で亡くなると向かいに住むチャドがその禁断の地へと案内して、ミクマク族の墓地に猫を埋めろと言う・・・そして翌朝チャーチが現れる・・・
ある日、家族で凧揚げを楽しんでいたとき、幼き息子ゲイジが道路へ飛び出してしまい、運悪くトラックに撥ねられてしまった。猫と同じように生き返らせることができるかもしれない!と、悪魔的な考えがよぎったルイス。妻レイチェルと娘を先にシカゴへ帰し、自分は墓を掘り返し、息子ゲイジの死体をペットセメタリの奥にある墓地へと向う。
おバカな医者の物語。いい幽霊パスコウが頑張って止めているのに制止できない男。幽霊パスコウは娘の夢にも出てくるし、止めることはいつでもできたのだ。凶暴になって生き返ったゲイジは隣人ジャドを襲い、慌てて帰ってきた妻レイチェルをも殺す。そしてついにはルイス本人にも襲いかかるがなんとか注射を打って阻止。ジャドの家を燃やし、今度は妻の遺体を墓地へと運ぶのだ。結末は予想通り・・・
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