ヘザース ベロニカの熱い日のレビュー・感想・評価
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彼へのミステリアスな第一印象はすぐ消えます。
学校の“強い派閥”に属さざるを得ない状況、一癖ある主人公の女の子が苛立ちを感じつつあるとある日、ミステリアスな男の子を見かけて、あっという間に惹かれてしまいます。この後かれはとんでもない人間だということに気づきますが時すでに遅し。
あれよあれよという間に、主人公のベロニカは色々な悪事に加担してしまいます。
序盤から中盤以降あたりまで、なんとも言えない暗いムードの、コメディともなんとも言えない空気感の映画で、なんとなーく目が離せず漠然と観ていましたが、後半以降になっていい感じにクレイジーな世界観が増して面白くなりました(笑)
ラストシーンも救いのあるもので、観て良かったと思います。多分次観ることはありませんが、割と楽しめました。
『なるようにはならない』
所謂『ワンレンボディコン』って、薄気味悪い女性が肩で風を切っていた様な時代の『母犬の息子』と『母犬』のお話。
帽子を被った主演女優さんは、あの映画の『タクシー運転手さんだ』と知り、些かショック。日本の場末の居酒屋だってこんなカッコをした女性はいない。いれば、指をさされて笑われる。
でも、私のガキの頃はテレビのアナウンサーにもこんな格好した人がたくさんいたんだよね。古き悪しき時代。負の遺産だと私は見ている。勿論、この映画も同様。少なくとも、今見ても温故知新を思い起こす内容ではないので、共感しようがない。
こんな出鱈目な道徳倫理を語って、それを笑い飛ばさないと、銃社会や自殺に反対して、人に対する差別を無くす運動に繋げられないと言うのか?
この映画を見たアメリカ人は今、50歳超えたばかり、いくらなんでもよい大人なのだから、モラトリアムで、親に依存した人生は送っていないよね。
勿論、この10年に起こる事件を想像してしまうと、与件していたと感心してしまいがちだが、9月11日のあの事件が起きるまでは、アメリカの狂喜乱舞は続くのかもしれない。また、今もそれが終焉しているとは思えない。さて、何が問題なのか?
日本人として我思う。『世界から嫌われても日本が一番住みやすい』と思う。この映画見て。アメリカへ行けなくなった。
リアルな学校ものは社会現象になる
当時のアメリカの高校はまさにこれぞと言わんばかりの
生々しくえがかれている。
実際、この映画の10年後に、コロラド州にあるコロンバイン高校で、卒業を控えたふたりの生徒が校舎内で銃を乱射。
13人を殺したあと自殺するという映画を超えてしまうような出来事が起こる。
しかも校舎には爆弾も仕掛けられていたという。
まさにそういう意味では先駆的な映画とも言えるけど、そういう先駆けはいらないよ!!
ベロニカ、復讐するってよ
同じファーストネームの3人の女王様グループ“ヘザース”にこき使われる学園生活を送るベロニカ。型破りな転校生JDと出会い、復讐するが…。
後のシニカルな学園コメディの先駆的作品にもなったというカルト作。
今でこそ「桐島、部活やめるってよ」のような学園ヒエラルキーは珍しくはないが、当時はインパクトあったんだろうなぁ…。
誰の身にも学園生活時には嫌いな奴は居ただろうし、居なくなってほしいなんて思う事も日常茶飯事。
ベロニカも単なる仕返し…のつもりの筈だったのに!
JDはちょっとアブナイ奴で、まさかの実行! さらにはとんでもない計画まで…!
もはやブラック・コメディの域を超えた過激作!
ベロニカがただの可哀想ないじめられっ子と設定されてないのがミソ。
彼女にもいけ好かない点もあり、類は友を呼ぶというべきか、とんでもない騒動への巻き込まれは皮肉というべきか。
これをあくまでブラック・コメディとして見るか、茶番と見るか、窮屈な学園生活への現実じゃ出来ない鬱憤晴らしと見るか、ゾッとして見るか…は、アナタ次第。
ウィノナ・ライダーが可愛い過ぎでしょ!
ちょっと小生意気な性格も感じさせる所もまたgood!
クリスチャン・スレイターがまたクセ者。
二人共、この頃はキラキラ輝いていました。
嗚呼、今は何処へ…。
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