「ペーパームーン」ペーパー・ムーン 星野聖栞(ほしの・せしる)さんの映画レビュー(感想・評価)
ペーパームーン
☆モデル聖栞の乙女CINEMA☆
「ペーパームーン」
アディは本当の父親を知らされぬまま、母を亡くし、母の恋人のひとりであったモーゼと、名前入り聖書を売るという詐欺をしながら、親戚の家まで送り届けて貰うことになる。
聖書は偽物だが、愛する人からのプレゼントだと信じ、それを手にするとき、本物の幸福に満たされるのである。
目的地に着いたとき、アディは親戚の家に留まらずに、モーゼと旅を続けることを選ぶ。
作り物の親子だったモーゼとアディもまた、本物の親子になったのだ。
村上春樹の著作「Q184」で、この物語が転用されている。
「ペーパームーン」で子供を利用して聖書を売る男は、NHKの集金をする天吾の父親であり、宗教の信者を勧誘する青豆の母親である。
星野聖栞(ほしの・せしる)
モデル/日本ロリータ協会会員No.3223
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