「ジャッキー版スラップスティックコメディ」プロジェクトA2 史上最大の標的 バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャッキー版スラップスティックコメディ
さすがに大傑作だった前作には及ばないが、こちらもなかなか面白かった。ジャッキーは、もともとは自作の続編に否定的だったが前作『サンダーアーム 龍兄虎弟』で命も危ぶまれる大ケガをしたことで心境の変化があったみたいなことを言っているようだ。それと映画を当てる必要性から自身最大のヒット作の続編をということになったんではないかと思われる。
ただ続編といっても前作から引き続き出演しているのはジャッキー組のマースやタイ・ポー、今回はほぼ友情出演のイザベラ・ウォンぐらいで、サモ・ハンやユン・ピョウは出演していない。当時はサモ監督&主演、ユン・ピョウ共演の『イースタン・コンドル』というベトナム戦争直後が舞台のアクション映画(未見だが多分『ランボー』シリーズみたいな作品)が全編フィリピンロケで撮影されていたらしく、ゲスト出演も不可能だったようだ。サモはユン・ピョウ以外にもユン・ワーとコリー・ユンの弟弟子たちに、ディック・ウェイ、ユエン・ウーピン、ラム・チェンイン、倉田保昭などアクション俳優をたくさん引き連れていったそうで、本作のアクションがやや薄いのはそのせいもあるのかもしれない。
そのため本作ではどちらかというとアクションよりも、ジャッキーが敬愛するチャップリンやロイド、キートンなどのようなスラップスティックコメディ色が強くなっている。特に中盤のマギー・チャンの家にいろんな人が来て鉢合わせしないようにかくれんぼ合戦になるところが抱腹絶倒に面白かったんだが、あそこはマルクス兄弟の映画からヒントを得たそうだ。もともとジャッキーはサイレント時代の喜劇映画が大好きで、終盤の巨大看板が倒れてくるシーンも『キートンの蒸気船』からのいただきである。
なお前作で水上警察司令官役だったラウ・ハクスンが亡くなっていたため(前作の公開前に死去しており遺作だった)、前作ではいじめ役の陸上警察司令官役だったクワン・ホイサンが水上警察司令官役に変わっている(こちらも今回はちょい役だが)。観た当時、あれ? なんでこの人、水上警察になってるの?と不思議に思い、同一人物設定なのか別人設定なのか混乱したんだが、性格まで前作とは打って変わっていたため、これは前作とは別人(前作の水上警察司令官と同一人物)なんだなと解釈した記憶がある。Blu-ray&DVD公式サイトでは前作から引き続き陸上警察司令官役としているが、百度百科や中国語版Wikipediaでは水上警察司令官としているため、やはり前作でラウ・ハクスンが演じたのと同じ人物をクワン・ホイサンが演じているというのが正解だろう。
おお、なかなかにシブいチョイスですね。『七福星』は僕も後にレンタルビデオで観ましたが、あとの2つは未見です。ただ最近あまり行ってなかったレンタル店で『上海エクスプレス』のDVDを発見しまして、これまた最近再注目したエミリー・チュウがそういえば出てるんだよなと気づいて、そのうちレンタルしようと考え中です。
共感ありがとうございます😊
「イースタン・コンドル」も日本未公開だったですよね‼️当時、ジャッキー映画や香港映画が大好きだった私は「七福星」「上海エクスプレス」「イースタン・コンドル」の三本が観たくて観たくてたまらなかったんですよね‼️