劇場公開日 1984年2月25日

「受ける側の脇役キャストのリアクション、やられっぶりが素晴らしいですね。」プロジェクトA 矢萩久登さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0受ける側の脇役キャストのリアクション、やられっぶりが素晴らしいですね。

2024年10月27日
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鑑賞方法:映画館

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新文芸坐さんでの「祝!誕生70年・主演50周年ジャッキー・チェン メモリアル映画祭」
企画上映(2024年10月26日(土)~30日(水))で『プロジェクトA』(1983)を久々にスクリーンで鑑賞。

『プロジェクトA』(1983)
様々なジャッキー・チェン出演映画ランキングで1位に輝く代表作。
公開当時もジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウの豪華揃い踏みの特別感もありましたが、ジャッキー・チェンが歌う主題歌「東方的威風」の世間的認知度も大きいでしょう。歌詞の内容は全くわかりませんが、当日の小学生はなんとなく真似て歌っておりました。改めて音楽って大事ですね。

アクションコメディとして路地裏の自転車バトル、時計台からの落下などの代表的なキレのあるアクション、今までのカンフー映画になかったスケール感、センスと間が良いコメディシーンなど抜群なんですが、この歳になって見直すと、プロレス同様、主役の攻めのアクションだけなく、それを受ける側の脇役キャストのリアクション、やられっぶりが素晴らしいですね。
本作でも主役3人の攻撃をたった1人で受けきった海賊のボス(演:ディック・ウェイ)は白眉。
まさにチームワークの賜物、総合芸術ですね。
『エクスペンダブルズ』シリーズにジャッキー・チェンも出演して欲しいと夢想してましたが、ジャッキーのアクションにきちんと受けれる敵役をキャスティングしないとジャッキーの魅力は半減でしたね。

因みに、本日は本編終了後、マギー・チャン、カリーナ・ラウほか数々の香港映画ヒロインの声を演じた佐々木るん氏、ジャッキーちゃん氏のトークショーがありましたが、石丸博也氏のアフレコ現場でのお話や、キャスティングの際に顎のラインや頬骨の形が本人に似ているかなど貴重な話もうかがえて満足でした。

矢萩久登