「問題は何も解決していない」ブレックファスト・クラブ 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)
問題は何も解決していない
『クルーレス』と同じ学園物の映画であることと、『進撃の巨人』で今作のパロディがあったのを見て興味があり鑑賞。だがストーリーは浅く、突っ込みどころも多い不自然な内容だった。
まず、生徒たちが自身や家族の問題といった鬱憤を打ち明けたところで、スッキリしただけで肝心の問題は何も解決していない。問題に対する自分の考えが変化した訳でも無いし、家族との関係が改善された訳でも無い。それなのに生徒たちが補習で過ごした一日を通じて、精神的に成長した良い話風に描いているのが浅い。
他にも、不良のジョンをなぜか皆がやたら庇う、なぜか彼のいたずらに同行する、なぜか5人が急に仲良くなったり急に恋愛関係に発展する者が現れるなど、不自然な部分が多すぎる安易なストーリーだった。
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