劇場公開日 1986年5月17日

「技巧派、繊細な作品」ブレックファスト・クラブ Wataru Kumazawaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5技巧派、繊細な作品

2020年2月1日
iPhoneアプリから投稿

ストーリーは単純だが、それでもここまで惹きつけられる技巧は抜群だった。キャラ立ちが完璧に近く、すべての登場人物が自分を語るも余白を残しているところが人間味があり評価が高い。告白のシーンもリアルに近く、またそこまでの流れの中のキャラクターの表情ひとつひとつ、青春期ならではの悩みやキャラの繊細さを上手く引き出す演技もみられる。時折流れる音楽の使い方も良く、演技、音、映像の3要素、どれをとっても申し分ないと感じた。最後のオチの部分でリアルと乖離し、強引かととれたがそれを加味しても4.5は固い評価だと感じた。

くま。