劇場公開日 1986年5月17日

「Convenient Definition」ブレックファスト・クラブ Kjさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0Convenient Definition

2019年4月22日
iPhoneアプリから投稿

自分はどうあるべきかは追求することはたやすく、自分はどうであるかを認めることは困難である。認めたくないことが多すぎる。殻を被り、その殻に依存する。中身は見せず、見えない。それを直視しようとするアプローチ。青春映画であるが、その試みは世代を越えた普遍性を持つ。
無駄を省いた大胆な構成である。閉鎖的な空間で台詞が飛び交う様は舞台劇のようでもある。観る者に挑戦的に仕掛けてくるような台詞の数々。壊れやすい登場人物と人間関係、和解か暴走かどちらに転ぶか分からず緊迫感が満ちる。思春期特有の危うさ、同年の台風クラブにも通じる。
ランチや靴での個性表現が印象に残る。

Kj