「軽妙で心温まる、野球映画の傑作だ。」プリティ・リーグ 岡崎仁さんの映画レビュー(感想・評価)
軽妙で心温まる、野球映画の傑作だ。
全米女子プロ野球リーグを舞台に、主人公の姉妹と、アルコール依存症の男性監督を軸に、奮闘した選手たちを明るく爽やかに描いたスポーツドラマ。モデルとなった人物は存在するが、登場人物や物語はフィクション。
実在した女子野球リーグを題材にした、ユーモアにあふれた人間ドラマだ。軽妙なテンポ、カラッとした演出、素晴らしいアンサンブルキャストの演技で、明るく楽しく見ることができる。
女子プロ野球リーグがあったのだと、後世に伝える興味深い作品だ。姉妹の葛藤を盛り込んだのは、ちょっとしたスパイス効果を意図したものかも。全体的には、どなたにもおすすめできる、娯楽映画の王道だと思う。
女子リーグ設立を提唱したシカゴ・カブスのオーナー、ウォルター・ハーヴェイ役で、「プリティ・ウーマン」のゲイリー・マーシャル監督が出演している。本作の女流監督ペニー・マーシャルの実兄ですね。
感傷的だが、ホロっとする感動がある。これぞハリウッドといえる、王道的で素敵な贈り物だ。素直に受け止められる、多くの人に見てもらいたい。魅力的で心温まる、クラシカルな野球映画の傑作だ。
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