劇場公開日 1992年10月10日

「軽妙で心温まる、安心して見れる野球映画の傑作だ。」プリティ・リーグ 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5軽妙で心温まる、安心して見れる野球映画の傑作だ。

2024年10月13日
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全米女子プロ野球リーグを舞台に、主人公の姉妹と、アルコール依存症の男性監督を軸に、奮闘した選手たちを明るく爽やかに描いたスポーツドラマ。モデルとなった人物は存在するが、登場人物や物語はフィクション。

実在した女子野球リーグを題材にした、コメディタッチの人間ドラマだ。軽妙なテンポ、カラッとした演出、素晴らしいアンサンブルキャストの演技で、明るく楽しく見ることができる。

姉妹が葛藤するくだりは、やや中だるみを感じる人もいるかも。奇をてらった演出とか、脚本にもうひとひねりあってもいいかなとも思うが、本作のような、安心して見れる、ストレートな娯楽作品があっても良いと思う。

感傷的に過ぎるかもしれないが、ホロっとする感動がある。これぞハリウッドといえる、王道的で素敵な贈り物だ。魅力的で心温まる、古典的な野球映画の傑作だ。

瀬戸口仁