ブリキの太鼓のレビュー・感想・評価
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すべてはダンツィヒから始まった。
第二次世界大戦の最初の被害者にして、最も長く戦火に苛まされたりポーランドの泊まった時間を、1人の少年の成長に置き換えた発想力には驚かされる。
歴史を遡るとき、表現としての醜悪なシーンは、歴史が凄惨であればあるほどアートの文脈に置いては正当化されるように思う。
ダークサイド版フォレストガンプ
高校生の頃にテレビで視聴
第二次世界大戦下の自由都市ダンツィヒで成長を止めたオスカルの視点から大人たちの薄汚い部分、ある意味で人間らしいところを描く
グロテスクな描写
牛の頭にむらがるウナギ
エロティックな描写
小さな子供に演じさせてよいのか
そして何よりも印象的なシニカルオスカルの視線
ドイツ版のダークフォレストガンプどぁる
久々にアマプラで視聴して記憶が蘇った
現代では絶対に表現できない、古き良き作品だと思う
エロスと生命力を突き詰めたドイツ的表現のグロテスクの魅力
西ドイツ映画復活の話題の大作。3歳で自ら成長を止めたオスカル少年から見たドイツ史の中の人間のエロスと表現すべきか。異様にして不思議な生涯からは、美しさと毒々しさが混在した独特な詩情が漂い、これまでに経験のないドイツ映画の表情を持っている。突き詰めないと満足しないドイツ的実直さ、それによる表現力の大胆さ、そこに香るドイツの匂い。古典的色調のエレガントな色彩美。フォルカー・シュレンドルフ監督の割り切った演出。グロテスクな描写が淡々と流れゆく知的ユーモアが支配する映画の魅力。悪夢のようなドラマツルギーである。
1981年 4月21日 スバル座
不気味で衝撃的な映画。 オスカルが生まれるシーン、気持ち悪いスープ...
不気味で衝撃的な映画。
オスカルが生まれるシーン、気持ち悪いスープを飲まされるオスカル、魚を貪る母親の姿、マリアとの戯れなど悪寒の走る場面が多かった。
大人にならないオスカルの眼を通して描かれる大人は愚かで哀しい。
一芸が身を助ける?
公開時から気になっては居ましたが、長年観ずにCSで録画したディレクターカット版も1年以上放置したのは時間が長過ぎるため。
昔の話題作ですが、今お勧め出来る様な点はありません。世界対戦に関わるエピソードを増やしたいマニアの方くらい。
悲劇の物語の中で奇妙な力を持つ事が、後半にも役に立つ所で、主人公の活躍につながる明るい材料なのかと思って表題としました。
40年の便秘が解消した感じ、失礼しました。
生理的に受け入れられるか否か
汚らしいし、性描写も異様だし、ナチだし、話も奇妙なものなので、生理的に受け入れられるかどうか…
かなりシュールで、結構笑える。笑えるけれど、心が晴れることはなく、言いようのない悲しみが消え去ることはない。
あらゆる事への皮肉
これほど怖い 恐ろしい 不気味と思った映画は久しぶりだ
オスカル役の子の演技には驚きまくりだった
ショッキングなシーンや児童ポルノなどと色々物議を醸し出したのもわかる
大人になってもう一度見直そうと思った
評価5の映画史上最高傑作10選+α
2001年宇宙の旅
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ミツバチのささやき
ブリキの太鼓
時計じかけのオレンジ
裸のランチ
ウンタマギルー
ナウシカ
もののけ姫
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バグダッド・カフェ
ドゥ・ザ・ライト・シング
※わたしの評価の基準
期待通りで3、期待しすぎで普通でも3、期待せず予備知識もなく面白かったら3、それ以上なら4、それ以下なら2。
よっぽど酷いと1。
期待を裏切る良さがあれば4だし、完全に裏切られるほど期待を遙かに超えてたら5です。
色々と考えさせられる大人のための寓話
色々と考えさせられる大人のための寓話。一般家庭のドイツの象徴がベートーヴェンからヒトラーになり、また、ベートーヴェンに戻るまでの激動の時代を成長の止まった特異な男子供の視点で描いている。身近にいる大人たちの性愛関係も巧みに描写。映画としての面白さはあったけれど、再見はないだろうと思われた。
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