劇場公開日 1981年4月18日

ブリキの太鼓のレビュー・感想・評価

全19件を表示

4.0怪奇地獄大劇場

2024年11月18日
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鑑賞方法:VOD

もっとジメジメした説教臭い映画なのかと思っていた。それと時間の長さもあって、敬遠していた。そろそろ見るかと重い腰を上げたら、予想をいい意味で裏切られた。こんなに『エクソシスト』『オーメン』みたいな映画とは!/もちろんホラーではなく、ドイツとポーランドの(悲しい)歴史を地獄巡り的に描いたもの。しかし、描写がなんか三池崇史的コミカルさなのである(もちろん三池崇史の方が後年の作家だが)。『極道恐怖大劇場 牛頭』とか『岸和田少年愚連隊 血煙純情編』とかみたい。/食べてヤるだけ、という人間の悲しみもあり、人が人を殺すなんてどう理屈をつけてもアホらしいということでもあり、無垢さの罪みたいなことでもある。

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ouosou

3.5オスカルの顔が‥

2024年9月3日
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笑える

怖い

難しい

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アキより

3.0見た目が3歳の大人

2024年5月26日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

内容がカオスでレビューを書くのが容易ではないです。原作の発表が1959年、本作の公開が1979年とのことで、第二次世界大戦を経験した人達がまだまだ生きている時代です。だから、全体から社会に対する強烈なトラウマを感じました。人間の狡さや脆さを汚く突き放して描いており、この狡さや脆さを許していなかったです。

昨今、戦争を甘くロマンチックに描く作品が出てきていますが、戦争はそう甘いものではないのです。作る側も観る側も戦争経験者がいなくなってきたのもあるのでしょうが、本作で描かれていたのは戦争の本質です。

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ミカ

3.5すべてはダンツィヒから始まった。

2024年4月29日
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第二次世界大戦の最初の被害者にして、最も長く戦火に苛まされたりポーランドの泊まった時間を、1人の少年の成長に置き換えた発想力には驚かされる。
歴史を遡るとき、表現としての醜悪なシーンは、歴史が凄惨であればあるほどアートの文脈に置いては正当化されるように思う。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。

4.0久方ぶり

2024年2月26日
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鑑賞方法:VOD

アマプラにディレクターズ・カット版があったので再見した。面白いが、内容が内容だけに、映画館ではもう見られないだろうな。

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hanataro2

4.5奇跡と幻滅の間で

2024年2月12日
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sankou

4.0二つに挟まれて翻弄される叙事詩的物語か

2024年2月6日
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鑑賞方法:VOD

知的

難しい

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parsifal3745

5.0ダークサイド版フォレストガンプ

2024年2月4日
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鑑賞方法:VOD

高校生の頃にテレビで視聴
第二次世界大戦下の自由都市ダンツィヒで成長を止めたオスカルの視点から大人たちの薄汚い部分、ある意味で人間らしいところを描く

グロテスクな描写
牛の頭にむらがるウナギ

エロティックな描写
小さな子供に演じさせてよいのか

そして何よりも印象的なシニカルオスカルの視線

ドイツ版のダークフォレストガンプどぁる

久々にアマプラで視聴して記憶が蘇った
現代では絶対に表現できない、古き良き作品だと思う

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Ranquet

4.0ナチス・ドイツの集会でジーク・ハイルを演奏する。そこへ少年の小太鼓...

2024年1月17日
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鑑賞方法:VOD
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マサシ

4.0エロスと生命力を突き詰めたドイツ的表現のグロテスクの魅力

2022年6月9日
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鑑賞方法:映画館

西ドイツ映画復活の話題の大作。3歳で自ら成長を止めたオスカル少年から見たドイツ史の中の人間のエロスと表現すべきか。異様にして不思議な生涯からは、美しさと毒々しさが混在した独特な詩情が漂い、これまでに経験のないドイツ映画の表情を持っている。突き詰めないと満足しないドイツ的実直さ、それによる表現力の大胆さ、そこに香るドイツの匂い。古典的色調のエレガントな色彩美。フォルカー・シュレンドルフ監督の割り切った演出。グロテスクな描写が淡々と流れゆく知的ユーモアが支配する映画の魅力。悪夢のようなドラマツルギーである。

  1981年 4月21日  スバル座

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Gustav

5.0成長とは不自由を甘受すること

2022年5月15日
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U-3153

3.5不気味で衝撃的な映画。 オスカルが生まれるシーン、気持ち悪いスープ...

2022年4月16日
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鑑賞方法:VOD

不気味で衝撃的な映画。
オスカルが生まれるシーン、気持ち悪いスープを飲まされるオスカル、魚を貪る母親の姿、マリアとの戯れなど悪寒の走る場面が多かった。
大人にならないオスカルの眼を通して描かれる大人は愚かで哀しい。

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tsumumiki

2.5一芸が身を助ける?

2021年10月31日
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笑える

寝られる

公開時から気になっては居ましたが、長年観ずにCSで録画したディレクターカット版も1年以上放置したのは時間が長過ぎるため。
昔の話題作ですが、今お勧め出来る様な点はありません。世界対戦に関わるエピソードを増やしたいマニアの方くらい。
悲劇の物語の中で奇妙な力を持つ事が、後半にも役に立つ所で、主人公の活躍につながる明るい材料なのかと思って表題としました。
40年の便秘が解消した感じ、失礼しました。

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MIZ

4.0名作

2020年7月12日
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鑑賞方法:映画館

①こんな大人たちを見ていたら、そら大人になりたくないわな。②馬(牛だったかな)の死体の頭をうなぎがウジャウジャとのたくっているシーンはこの映画の白眉。

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もーさん

3.5生理的に受け入れられるか否か

2019年8月22日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

汚らしいし、性描写も異様だし、ナチだし、話も奇妙なものなので、生理的に受け入れられるかどうか…
かなりシュールで、結構笑える。笑えるけれど、心が晴れることはなく、言いようのない悲しみが消え去ることはない。

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SH

5.0あらゆる事への皮肉

2017年12月27日
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これほど怖い 恐ろしい 不気味と思った映画は久しぶりだ
オスカル役の子の演技には驚きまくりだった
ショッキングなシーンや児童ポルノなどと色々物議を醸し出したのもわかる
大人になってもう一度見直そうと思った

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cinemagaski

5.0評価5の映画史上最高傑作10選+α

2017年4月3日
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2001年宇宙の旅
惑星ソラリス
ブレードランナー
未来世紀ブラジル
ミツバチのささやき
ブリキの太鼓
時計じかけのオレンジ
裸のランチ
ウンタマギルー
ナウシカ
もののけ姫
ストレンジャー・ザン・パラダイス
バグダッド・カフェ
ドゥ・ザ・ライト・シング

※わたしの評価の基準
期待通りで3、期待しすぎで普通でも3、期待せず予備知識もなく面白かったら3、それ以上なら4、それ以下なら2。
よっぽど酷いと1。
期待を裏切る良さがあれば4だし、完全に裏切られるほど期待を遙かに超えてたら5です。

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fuhgetsu

3.5不思議な映画

2016年3月2日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

難しい

何かメッセージ性があるわけでも、ストーリー性があるわけでもない。でもなんだか見続けてしまう不思議な映画。主人公の少年に興味がわけば最後まで観られるけど、そうじゃないと最後まで観るのは苦行かもしれない。
舞台はポーランドで第二次世界大戦という激動の時代を背景に、不思議な少年の視点で、その周囲の人々が描かれている。

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佐ぶ

3.5色々と考えさせられる大人のための寓話

2015年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

色々と考えさせられる大人のための寓話。一般家庭のドイツの象徴がベートーヴェンからヒトラーになり、また、ベートーヴェンに戻るまでの激動の時代を成長の止まった特異な男子供の視点で描いている。身近にいる大人たちの性愛関係も巧みに描写。映画としての面白さはあったけれど、再見はないだろうと思われた。

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chakurobee