「2人の子ども」プラトーン めるさんの映画レビュー(感想・評価)
2人の子ども
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ベトナム戦争を描く作品は名作と呼ばれるものが多いが(フルメタルジャケット、ディアーハンター、カジュアリティーズ、7月4日に生まれて等々…)この作品も間違いなく後世まで語られる作品の一つやろう。
当初、イジワル教官がウィレムデフォーなんかなと思いきや違った。こういった普通ではない状況で正気を保つことは困難に近いんやろうな。ボブは越えてはいけない一線を越えてしまい、もうあの戦場でしか生きられない人となっていたんやろうな。あとは、自分は死なないという自負があったやろうし。
何もしてないであろうただ巻き込まれた村人たちに対し、レイプしたり惨殺したりと人間はなんと愚かで罪深き生き物なのだろうと感じた。ヤクに頼り精神を保っている主人公たちのほうがまだ人間らしい良心を保っていられたのかもしれない。
エリアスの倫理観に共感しながらも、ボブを撃ち殺した主人公が2人の子どもな気がすると語ったセリフが印象的やった。エリアスのこの戦争は負けるよというセリフが、エリアスは自分の人生の終焉も悟っていたんやろうなと思った。
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