「ある意味、この映画が2023年で見られることのほうが(文化的に)貴重。」フラッシュ・ゴードン yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
ある意味、この映画が2023年で見られることのほうが(文化的に)貴重。
今年111本目(合計762本目/今月(2023年4月度)6本目)。
どうも冒頭から妙に変だなぁ…と思って、ここ(のアプリ版)で調べたら40年前の作品とのことでした。
なので、現在(2022年~2023年)の「一般的な映画のお作法」という概念がほぼほぼ通用せず、「なんでそういう展開になるんだろう…」という点は結構多々多々わたるのですが、1980年代の技術(特にコンピュータ)が制限されていたころは、これが逆に当たり前だったのだろうということはわかります。
確かに展開として???という点はあるとしても、結局のところストーリーはわかりやすく、ロケットだったかに乗って、ミンゴ(ミンとも聞こえたが…)がいる惑星に向かってうんぬんという趣旨のお話、ということになります。
しかし妙なところで「妙な意味で」なぞの表現も多く、他の方のレビューでは当時熱狂的なファンがいたとか何度も見た人がいたとかというお話だそうですが、この映画、確かに「妙に珍妙というか、謎というか、(技術的な問題はさておき)そりゃないだろ」みたいな「妙な」展開が多く、「その意味で」中毒性が出る映画(いわゆる、するめのように、見れば見るほど味が出る)なのだな、というのも納得です。
40年前の作品を今も現在の値段(1900円。もちろんお体が不自由な方は1000円)で見られることは良いことですが、いわゆる「10時からの名作祭り」(だったか何か)に入っているわけではないので、しっかりと「正規の料金」になることには注意が必要です。
採点にあたっては「技術上」気になる点や「科学的に変な描写」があることは確認はしているものの、40年前も前の作品にそれを突っ込んでも仕方がないので、減点なしにしています。
一部の間の方で「中毒者を生んだといわれる」この作品、見る見ないは分かれると思いますが、個人的には「SFアクション映画の黎明期にどんな映画が放映されたのか」という点を知る上においてよかったな、というところです。