「過程こそがスピルバーグの描きたかったことなんだろう」プライベート・ライアン ねこたまさんの映画レビュー(感想・評価)
過程こそがスピルバーグの描きたかったことなんだろう
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公開当時に映画館で観たけれど、出だしの場面とエンディングの場面は、全く記憶になかったです。
序盤のノルマンディー上陸作戦の場面は、2度目でも衝撃。
上陸用舟艇のハッチが開くと同時に、何もせずに海兵隊がバタバタとなぎ倒されていく。
その後の話の展開は、それほど奇をてらったものではないけれど、ドイツ軍のケッテンクラート、ハノマーク装甲兵員輸送車、対戦者自走砲マダーⅢ、20ミリ対空砲の対人仕様などのマニアックな兵器が、飽きもせずに続々と出てくるのがスピルバーグらしいですね。
終盤は、ハリウッド的にスカッと終わらせてくるけれど、それがこの物語の本質ではなくて、そこに至る過程こそがスピルバーグの描きたかったことなんだろうと思いました。
公開当時から、邦題の「プライベート・ライアン」というのは、イメージを混乱させるから相応しくないと思っています。
原題は「Saving Private Ryan」。素直に「ライアンの救出」で良いじゃないですか。
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