劇場公開日 1998年9月26日

「観客が思わず避ける重機関銃の火線」プライベート・ライアン Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0観客が思わず避ける重機関銃の火線

2025年5月5日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

怖い

興奮

1998年公開、アメリカ映画。

【監督】:スティーヴン・スピルバーグ
【脚本】:ロバート・ロダット

主な配役
【ジョン・H・ミラー大尉】:トム・ハンクス
【マイケル・ホーヴァス一等軍曹】:トム・サイズモア
【リチャード・ライベン一等兵】:エドワード・バーンズ
【ダニエル・ジャクソン二等兵】:バリー・ペッパー
【スタンリー・メリッシュ二等兵】:アダム・ゴールドバーグ
【エイドリアン・カパーゾ二等兵】:ヴィン・ディーゼル
【アーウィン・ウェイド衛生兵】:ジョヴァンニ・リビシ
【ティモシー・E・アパム技能兵】:ジェレミー・デイビス
【ジェームズ・フランシス・ライアン一等兵】:マット・デイモン

1.最初の数分間で、観客を釘付けに。

広大な墓地、無数の墓標、佇む老人、見守る家族…
そこから舞台はいきなり、1944年6月6日に飛んでいく。

墓地に佇んでいた老人は、ノルマンディーの生き残りか。
だが、この老人が誰かはラストまで種明かしされない。

公開当時、
私は知人に勧められて本作を観た。

「『プライベート・ライアン』、絶対見たほうが良いよ」
「だまされたと思って」
「面白くなかったら映画代、払うから」

勧めてくれたのは、まったくミリタリーファンではない人だったので、期待値ゼロで映画館に出掛けた。

上陸シーンには本当に圧倒された。
重機関銃の火線が客席に向かってくると、私を含め全員が思わず避けようとした。

2.織り込まれたいくつもの物語

衝撃のオープニングの後は、
いくつかの物語を紡ぎながらラストに向かっていく。
戦闘、負傷、反目…
硬派な作りに徹していてすごく良い。

3.疑問点もある

◆中隊長クラスの人間に、人探しをさせるのだろうか?
→参謀とかではなく、ラインの長(大尉)なのに?

◆鐘楼を対空でない自走砲や戦車砲で直撃できる?
→仰角70°とかないと無理じゃないかな?

4.まとめ

何度も観た。
だが、何度も観るうち、ラストまでいけなくなってきた。
冒頭シーンの迫力を味わえば満足、のような感じになってしまっている。

それだけ冒頭シーンが素晴らしいのと、
後半部分の「おとぎ話度合」が大きいからだと思っている。
☆4.0

Haihai
Mさんのコメント
2025年5月5日

コメント、ありがとうございました。
Haihaiさんの「好きな作品だからこその」厳しい視点も、とても参考になりました。

M
Mさんのコメント
2025年5月5日

私は逆に上陸のシーンのみ評価して、その後のよさはわかっていませんでした。
クライマックスのシーンも、「ジュラシック・パーク」の助かり方と全く同じで、「なんだかなあ」などと思っていました。
しかし、午前10時の映画祭で見直すことができて、それまでの「最初の部分だけの映画」の印象が変わってしまいました。
理由はよくわかりません。歳をとると、自分の生きた経験分、思うところが増えるのかなあ、などと考えています。
多分、何度も見られたHaihaiさんのように繰り返し見たわけではないので、また見る機会があった時に、どのように感じるのかはわかりませんが、今はいい映画だったなあ、という印象を持っています。

M
トミーさんのコメント
2025年5月5日

共感ありがとうございます。
この作品はオマハビーチだけの作品になったのは否めませんね。シビルウォーを観てしまうと余計そう感じます。仕上げはリーミラーですかね、これも劇映画・・。

トミー
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