「観客が思わず避ける重機関銃の火線」プライベート・ライアン Haihaiさんの映画レビュー(感想・評価)
観客が思わず避ける重機関銃の火線
1998年公開、アメリカ映画。
【監督】:スティーヴン・スピルバーグ
【脚本】:ロバート・ロダット
主な配役
【ジョン・H・ミラー大尉】:トム・ハンクス
【マイケル・ホーヴァス一等軍曹】:トム・サイズモア
【リチャード・ライベン一等兵】:エドワード・バーンズ
【ダニエル・ジャクソン二等兵】:バリー・ペッパー
【スタンリー・メリッシュ二等兵】:アダム・ゴールドバーグ
【エイドリアン・カパーゾ二等兵】:ヴィン・ディーゼル
【アーウィン・ウェイド衛生兵】:ジョヴァンニ・リビシ
【ティモシー・E・アパム技能兵】:ジェレミー・デイビス
【ジェームズ・フランシス・ライアン一等兵】:マット・デイモン
1.最初の数分間で、観客を釘付けに。
広大な墓地、無数の墓標、佇む老人、見守る家族…
そこから舞台はいきなり、1944年6月6日に飛んでいく。
墓地に佇んでいた老人は、ノルマンディーの生き残りか。
だが、この老人が誰かはラストまで種明かしされない。
公開当時、
私は知人に勧められて本作を観た。
「『プライベート・ライアン』、絶対見たほうが良いよ」
「だまされたと思って」
「面白くなかったら映画代、払うから」
勧めてくれたのは、まったくミリタリーファンではない人だったので、期待値ゼロで映画館に出掛けた。
上陸シーンには本当に圧倒された。
重機関銃の火線が客席に向かってくると、私を含め全員が思わず避けようとした。
2.織り込まれたいくつもの物語
衝撃のオープニングの後は、
いくつかの物語を紡ぎながらラストに向かっていく。
戦闘、負傷、反目…
硬派な作りに徹していてすごく良い。
3.疑問点もある
◆中隊長クラスの人間に、人探しをさせるのだろうか?
→参謀とかではなく、ラインの長(大尉)なのに?
◆鐘楼を対空でない自走砲や戦車砲で直撃できる?
→仰角70°とかないと無理じゃないかな?
4.まとめ
何度も観た。
だが、何度も観るうち、ラストまでいけなくなってきた。
冒頭シーンの迫力を味わえば満足、のような感じになってしまっている。
それだけ冒頭シーンが素晴らしいのと、
後半部分の「おとぎ話度合」が大きいからだと思っている。
☆4.0
私は逆に上陸のシーンのみ評価して、その後のよさはわかっていませんでした。
クライマックスのシーンも、「ジュラシック・パーク」の助かり方と全く同じで、「なんだかなあ」などと思っていました。
しかし、午前10時の映画祭で見直すことができて、それまでの「最初の部分だけの映画」の印象が変わってしまいました。
理由はよくわかりません。歳をとると、自分の生きた経験分、思うところが増えるのかなあ、などと考えています。
多分、何度も見られたHaihaiさんのように繰り返し見たわけではないので、また見る機会があった時に、どのように感じるのかはわかりませんが、今はいい映画だったなあ、という印象を持っています。
共感ありがとうございます。
この作品はオマハビーチだけの作品になったのは否めませんね。シビルウォーを観てしまうと余計そう感じます。仕上げはリーミラーですかね、これも劇映画・・。