劇場公開日 1998年9月26日

「久しぶりに観ました」プライベート・ライアン ペコペコさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0久しぶりに観ました

2024年10月20日
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鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

もう冒頭の上陸から圧巻です。
圧巻ですが悲惨です。
あれで生き残ってるのが奇跡。

ライアンを探して帰国させる任務という、任された人達にとっては納得出来ない無駄な任務を遂行していく作品。
そのなかで戦闘であったり人間ドラマだったり、それぞれの心情が細か描写はされていくのですが、観た人がどんな風に感じ取るのか、どこにスポットを当てながら観るのかは、まぁそれぞれなのかなとは思います。
思いますが、結局戦闘シーン以外は微妙なところも多々ありました。
ひとつひとつのシーンにメッセージ性があるのかどうかがいまいち感じ取れなかったなーとは思いました。
小隊の1人が抜けると揉めたシーンはやっぱりね…と思ってしまいました。
あの時隊から抜けてたら、なんかリアリティあったような気もします。
大尉の小話で心情の変化があったのだと思いますが、ゆーてそれ程か?ってくらいの小話でした。

でもやはり戦争映画なので、戦闘シーンの残虐さが圧巻だと、戦争映画としては素晴らしいのではないかなと思います。
アメリカVSドイツの戦争ですが、そんな事は関係なく悲惨すぎて、観ていて吐き気をもよおすレベルでした。

アパムの心の葛藤が、結果的に仲間を見殺しにしてしまうシーンがありましたが、あのシーンは良かったなと思いました。
ご都合な展開ではなく、アパムという人物を最大限に表現したシーンのような気がしました。
戦争においてアパムという人物の行動、思想はマイナスでしかないとは思いますが、普通の人間であれば、ただただ戦闘を避けたい気持ちだろうなと思う場面をアパムが表現していたと思います。
それでも最後の最後に大尉を撃った敵のみを撃ち殺す…
そのシーンが、その心情がとても深いものがあり、いろいろ感じました。

この話はライアンという人物は正直どうでも良くて、なんならライアン違いの人でも良かったのではって途中まで思ってたんですが、ライアンがそれなりに戦争における精神面でリスペクト出来たから、最後の戦闘シーンに繋がったので、やはり重要ではあったんだなと考えを改めました。
でもまぁ終盤での登場ではあったので、私にとってはあまり肩入れ出来るほどの人物ではないなっていう印象でした。

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ペコペコ