「FUBAR」プライベート・ライアン everglazeさんの映画レビュー(感想・評価)
FUBAR
特に冒頭の戦闘シーンは圧巻です。
弾丸の雨、炎、爆撃により一瞬で散っていく多くの命。粉々に飛び散る人肉。臨場感溢れた戦場に圧倒されます。
血で真っ赤に染まった海水が、脱げたヘルメットにたっぷり溜まり、それを呆然と捨てながらかぶり直すシーンが非常に印象的でした。
途中参加で戦闘経験のない通訳係の存在により、部下の命を危険に晒しながらも命令に忠実な大尉や、殺す度に人命の重さが麻痺していくような兵士達の感覚が際立っていました。
誰しも家に帰りたい。故郷に親や家族が待っている。たった一人の救助のため犠牲になる作戦に反発する部下達ですが、戦闘で敵に殺されることと、仲間を助けるために命を落とすこと、どちらにしろ命を懸けるなら、同じ立場の人間、未来ある若者を救うことに大義を見い出し、それなら妻にも誇れるだろうと大尉は気付いたようでした。部隊の仲間と共に散ろうというRyanの覚悟も、兄達の訃報によって揺らぐことはありませんでした。これがニセモノRyanのように泣き喚かれたら、さっさと帰路に着いたのでしょうが(^^)。
脇役は今ではドラマや映画の主役格で、結構豪華です。
信心深いスナイパーがいましたが、戦争は人間が勝手に決めた善悪であり、神様が殺人を助けるとは思えず皮肉に感じました。
多くの犠牲を払って人類が戦争から学んだことを決して忘れてはいけないと思いました。
everglazeさん
お気遣い有難うございます。
ロシアのミサイル攻撃による被害映像は、仰る通り映画の世界を超えており、ただ怒りに任せた報復攻撃が、ロシア国民に正しい判断を促す大きなきっかけになる事を祈るばかりです。
一体ロシアは何処に向かおうとしているのでしょう。
everglazeさん
コメントへの返信を頂き有難うございます。
「 体験 」てはなく「 体感 」でした。。
ロシアのやっている事は、最早報復ではなくテロ行為ですよね。
everglazeさん
衝撃的な映像が続きますが、今こそ多くの人々に観て頂きたい作品ですよね。
特に若い人達に、戦争( 私も本当の戦争を知りませんが。 )の恐ろしさを体験して頂きたい。