吹雪の夜

解説

マリー・ヨンソン嬢主演のスウェーディッシュ・バイオグラフ社映画である。雪に閉されたスウェーデンの片田舎に起った哀れな少女の恋物語を取扱ったもの。相手役ハルマーに扮して居るのはリチャード・ルンド氏、トラリンに扮して居るのはアクセル・ニルソン氏。数々の染色の麗わしさ、背景の雄大さは例によって此社独特なもの。無声。

1919年製作/スウェーデン
原題または英題:The Three Who Were Doomed Herr Arnes pengar

ストーリー

北欧瑞典の片田舎にサー・アルネと云う金持があった。彼は不正な手段を以て或寺院の宝物を所有して居たが村人は彼の身上に何か凶事が起るに違いないと云い合って居た。或日村の酒場に寒き冬の一夜を酒に舞踏に耽って居た村人はアルネの家が火に包まれて居るのを発見した。一同が駆けつけた時はアルネ夫婦とエルザの姉は何者かの為めに無惨な最期を遂げ宝はその影もなかった。孤児となったエルザは近所の漁夫トラリンの許に引取られる事になった。エルザはふとした事から一人の騎士ハルマーを恋する様になった。然し恋人こそ父母や姉の仇であることを知った彼女は気も狂わんばかりに驚いた。此を知った役人は彼ハルマーを捕えようと迫った。ハルマーはエルザを腕に遠く逃れんとした時、役人の槍は誤ってエルザの胸を貫いた。かくして薄命の乙女は永遠に眠ったのであった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く