ふたりの女(1960)のレビュー・感想・評価
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ソフィアローレンの魅力全開
そして かわいそうな映画だった
あの戦争の時 こういう目にあった人が世界中に 星の数ほどいただろうな。そして それは人類の歴史だ。 神よ このドアホな生き物を救いたまえ・・ って言いたくなるね
イタリア人というのはあの当時 あんなにみすばらしい住居に住んでいたなんて知らなかったな。つららができるような寒いところで 隙間風 吐いちゃってあんな薄い服に薄い毛布で眠れるのか?!なんて頑丈な人々なんだと思った
原題直訳は「チョチャーラの女」
古い映画であるが AI 修復によって見事に美しく見えた
我が亡父が好きだった映画。僕は初見だと思う。 連合軍の愚行が宗教と...
我が亡父が好きだった映画。僕は初見だと思う。
連合軍の愚行が宗教と人種の偏見を生むので、大変に遺憾なストーリーになっている。このイメージを大日本帝国の当局は日本国民に受け付けた。従って、とんでもないお話になるわけだが、テーマは別な所にあると思う事にした。
つまり、『母親と娘の関係』と題名通り『二人の女』の関係で見てみた。その対比が演技も演出も素晴らしいと思う。言うまでもないが、自分の傷よりも男の死を悲しむ娘。その姿を見て母は一人の女として娘を見るのである。でも、溺愛する態度は同じ。だがしかし、それまでの子供をアヤス様な体裁は欠片も無い。二人の女性の愛に代わっている。
こうやって強く生きるべきなのだ。母娘終末旅行だが生きる事を選ぶ。
『映画の前半の空爆』と『後半の空爆』が全く違う事に気づくべきだ。その中を平然と逃げ、その途中で平和が訪れたはずの教会で、人生最大の災難が降りかかる。しかし、それすら、乗り越えて生きて行く。
教会での愚公は、異教徒でなければおかせない罪として、僕はこの作品を傑作としたい。
戦争の悲劇ではない。敵に傷つけられたわけではないのだから『火垂るの墓』等と同じ類の映画である。
デ・シーカの演出とS・ローレンの演技!
華麗で悲劇的な虚無感を見事な演出と縁起で表現しきった名作。戦争が引き起こす悲劇というものを巧みに利用しながら、人間に潜む心理的描写を実に見事に表現している。モノクロながら非常に美しく、力強い映像。ソフィア・ローレンの美貌と技巧が見事に融合した傑作であることは言うまでもない。
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