フォレスト・ガンプ 一期一会のレビュー・感想・評価
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良さがわからなかった…
受け止める側の問題だと思うけど、良さがわからない。
内容が全然掴めなかった。
IQ低い人の一生と周りの人とのかかわりあい。評価されてる理由がよくわからない。期待しすぎたのかと。
ストーリー 50点
配役 80点
音楽・映像 80点
全体 65点
主人公最強ものの走り
トムハンクス演じるガンプの人柄にいつのまにか引き込まれてしまった。周りよりも知能指数が低い彼だが、持ち前の人柄で周りの人達をいい方向に巻き込んでいる。
ベトナム戦争前後の物語ということもあって、
当時のアメリカの描写をところどころに風潮している。
ジョンF・ケネディがCGで出演するのはかなり驚いた。
総括するならば、
今で言うとこの『異世界転生系』や『俺tueee系』の走りなのではないだろうか。
しかしジェニはなんなのだろうか。
彼女はなにがしたかったのだろう。
根っからのクズだと思ってしまった。
だが、ガンプは大好きな彼女が戻ってきて嬉しかったのだろうから、それで良いのだろう。
I was running. 走って走って
90年代の名作の4Kニューマスターを映画館で鑑賞しました。やー、良かったです。子供の頃に観ていたんですが、大人になって色々と知識が付いてから観るとまた違ったもんですよね。ジェニーのDV家庭だったこととか、ベトナム戦争とか、ウォーターゲート事件とか子供の頃じゃ全くわかってなかったですし。アメリカの歴史をなぞっているので多分アメリカ人ならもっと楽しめる作品なのでしょう。
フォレストのIQ75ってのが意外といい塩梅だったんですね。コミュニケーションが取れないほどではなく、いくつになっても純粋でまっすぐで、ジェニーを一途に想い続けれた事にも説得力を感じますよね。トム・ハンクスのアカデミー賞受賞も納得の演技でした。
フォレストを中心に物語は進んで行きますが、もう一人の主人公は間違いなくジェニーでしょう。フォレストとジェニーは見事に対比してあるんですよね。ちょっと頭が足りなくても母親の愛情をしっかり受けて育ったフォレストと父親からDVを受けていたジェニー。どちらも一人親なのですが、全くの逆で。DVの父親だったせいか彼氏もいつもDV男を選んでしまうジェニーが切ない。
ジェニーって言うなればパリピで当時の時代の最先端だったわけですよね。アメリカの暗部っぽい描かれ方ですけど、あの当時ってあれがブームだったわけで。きっと日本でもあんな格好して「ラブ&ピース」って叫んでいた人も多いのではなかろうかと。今観ると残念ですが、あの当時はそれがリア充な生活だったでしょうし、ロバート・ゼメキスってパリピの仲間に入りたくても入れなかったのであのように嫌な感じの描き方をしてるのかなっと勘ぐってしまいます。
結局ジェニーは若い頃の無茶がたたってエイズになってしまうのですが、最期にフォレストと結ばれたのはもう一人の主人公ジェニーの救済の側面もあるのではないでしょうか?フォレストにも大事な人が亡くなっても子供がいますし。ジェニーは最期にフォレストに宝物を残していったのかなっと。そしてラストのフォレストがジェニーのお墓に語りかけるシーンはグッときます。
子供の頃に観た時ってフォレスト側の視点でしか観てなかったのでジェニーにはムカついて仕方なかった覚えがあるのですが、自分もいい歳になって観るとジェニーの事もわからなくはないというか。フォレストに席をゆずる心優しい子供だったのに環境によって堕ちていってしまう人間性とか。良い悪いは別にして、ちゃんと人間を描けていたんだなっと。
本作を観たのはン十年ぶりだったのですが、歳を取ると見方も変わってくるもんですね。子供の頃に観てても何となく心に残る作品だったので、90年代を代表する名作の1つだと改めて思いました。
【”フォレスト・ガンプは背筋をピンと伸ばして、愚直なまでに只管に人生を走る。”今作は人間性肯定の映画であり、且つ究極の恋愛映画でもある。】
ー これだけの名作であるので、久方振りに鑑賞して”矢張り良いなあ、と思ったシーンを幾つか記載する。-
■知能指数は80に少し満たないが、脚力と意志の強さは人一倍強いフォレスト・ガンプ。
彼の名は”KKK”を創設したネイサン・フォレストの様に”人は愚かしき事をする。それを忘れないために母が命名した・・・。
◆感想(と言うか、好きなシーンの中から、幾つか・・。但し、内容に触れているので、未鑑賞の方はここまでで、一時停止願います・・。)
・オープニングの、フォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)がバスストップでバスを待つ彼の足元に舞い落ちる白い羽。そして、ラストシーンで再びどこまでも飛んでいく白い羽。印象的である。
・幼き頃から、”バカにされていた”フォレスト・ガンプ。だが、本作では2人だけが、バスの中で彼に席を勧める。一人は幼きジェニーであり、もう一人は一緒にベトナムで闘ったババである。
どちらも、彼の人生に大きな影響を与えた人物である。
巧い構成である。
・ベトナム戦争時、ナパーム弾が飛び交う中、ダン中尉(ゲイリー・シニーズ)やババたち、多数の傷ついた兵士を助けるシーン。
けれども、両足を失って”名誉の戦死をするはずだったのに・・”とフォレスト・ガンプの胸倉を野戦病院のベッドで掴むシーンから、アメリカに戻り再会し、戦死したババの遺志を継いで、海老漁船で大儲けをした際に、ダン中尉が”命を救ってくれてありがとう”と言い、笑顔を浮かべ、海に仰向けに浮かぶシーン。
更に、最後半、フォレスト・ガンプとジェニーの結婚式に現れたパリッとしてフィアンセを連れて現れた”チタン製の義足”を付けた幸せそうなダン中尉の姿。
ー ダン中尉は、今作ではどんな状況でも、悲観せずに生き抜けば、良い人生を送れるという象徴ではないか、と私は思っている。-
■VFXを活用した、ケネディ、フォード、ニクソン大統領とTVに映るフォレスト・ガンプのシーンは、初見時には、驚いたなあ。
そして、時代を彩る名曲の数々も、良い。ジェーン・バエズの”風に吹かれて”。ママス&パパスの”カリフォルニア・ドリーミン”。サイモン&ガーファンクルの”ミセス・ロビンソン”・・。
・1960年代のヒッピーにかぶれた成長したジェニー(ロビン・カラン)との再会。そしてその数年後、ジェニーに言った言葉”僕は、利口じゃないけれど、愛が何かは知っているよ・・。”
で、漸く二人は身体を重ねる。
■若きジェニーに一時去られたフォレスト・ガンプが三年以上、全米を走るシーン。
”過去を捨て、前に走る・・”
<そして、久方ぶりにジェニーから来た手紙。バスストップで隣に腰掛けたお婆さんが”その場所はすぐそこよ”と教えられ、ジェニーと再会するシーン。
幼き男の子(ハーレイ・ジョエル・オスメント:この後、超有名になるよね!)がいて、驚くフォレスト・ガンプにジェニーが言った言葉。”貴方が父親よ。”頭はどうなの?””学校では一番よ!”
今作は人間性肯定の映画であり、且つ究極の恋愛映画でもある。傑作であろう。>
■今作はNYに仕事で行った際に、ベータ版ビデオを購入し、帰国後に鑑賞した。
1990年代の後半頃だろうか・・。衝撃だった。
その後、4Kリマスター版として劇場公開され、
2022年3月19日、20数年ぶりに映画館にて鑑賞した。
そして、素晴らしき映画は年月が過ぎても、色褪せない事を再確認し、嬉しく感じた。
王道映画
今回初見。
過去の報道映像との合成みたいなことばかりが話題になっていた記憶だが、実際には骨太。今となっては価値観が古すぎるきらいはあるが、アメリカの光と影、人生の光と影を描いた王道映画だった。
個人的にはベトナム戦争のシーンは泣いてしまうくらい恐ろしかった…
現実のように思えたし、こんなお話があって欲しい
知能指数が人よりも劣っていても、親の愛情と信念で、子供は素直に育って人生が開けていく物語。そして、真の親友がいて、生涯愛する人がいれば強くなれるんだと思わせてくれる。
これはフィクションだけど、”事実は小説より奇なり”、現実のように思えたし、こんなお話があって欲しい。
色褪せない作品ですね。
個人的にはハマらなかった
トム・ハンクスの素晴らしい演技と脚本の魅力は伝わった。
ただ、あくまでひとりの青年の一生を追った人生史であり、展開に起伏はない。
人柄や才能によりもたらされる、凡人とは異なるエピソードに新鮮味はあるものの、起承転結が無いことから個人的にはハマらなかった。
題材として名作の1つに上げられるのもわかるが、
入り込めず残念。
人との繋がりの大切さを知れる良作
パッケージを見た時は、ミスタービーンのようなコメディ映画かと思ってましたが、蓋を開けると大感動のロマンス映画?でした。
主人公フォレストが色々な人に出会い、助け合い、愛し愛される、人間はたくさんの人が複雑に絡み合い生きていることを教えてくれる素晴らしい映画でした。
笑いも感動もある
初めて見た!
70年代のアメリカが辿れて、95年の公開時にはリアリティがあったんだろうなと思う。90年代は70年代を描いたものが多かった。ちょうど40才くらいになると若い頃のことが懐かしくなり始めるからね。95年当時のCGすげーみたいなのも微笑ましく思い出した。
それにしてもアメリカ大統領撃たれすぎ。
トムハンクスが若い〜。おじさんだと思ってたのに今見ると若い。フォレストは魅力的だし、彼のミラクルの数々は楽しい。
今だったらジェニーの物語ももっと描かれただろうな。トレーラーハウスから大学に行くのは大変だったろうし、性的な葛藤も深そうだった。胸を触らせるのはちょっと意味わからない…。子どもが生まれたことを言わないのは残酷だと思った。
子役はハーレイジョエルオスメントだった。ちょっとしか出ないけど印象的。
当時としては黒人にも配慮したんだろうけど、ブラックパンサーやアラバマ大、ババの母親の描写や扱いなど、いま見ると危うい感じ。フォレストの家にも黒人の女性お手伝いさんがいるけど空気みたいな扱いだ。
冒頭の母親と校長のエピソードはドン引きでしばらく話に入れなかった。笑い話にはできないよ。
こういう映画は公開の時に見ておくのが大事だなあと思った。今みるといろいろ気になっちゃう。おとぎ話としては楽しい。きれいな景色も爆撃も笑いも感動もある。
ところで一期一会ってどこか出てくる?
彼の生き方は普通なのか特別なのか
4Kリマスター版にて鑑賞。
人生を文字通り"走る"中で多くのものを手にしながら、一番欲しいものだけが手に入らない。
温かい物語ながらも最後には切なさが残った。
ママの言う「人生はチョコレート箱〜」も物語を観ると胸に沁みる。
名作を大きなスクリーンで見れたことに感謝!
「人生はチョコレート箱のよう。開けて見ないとわからない」
本作の心に響く名言だ。
本作もボックスの中に色鮮やかに包まれた様々な形や味のチョコレートが詰まっていた。
それは、母の偉大な愛、エビを愛する親友や、“生き延びてしまった”小隊長、愛する幼馴染…。命の尊さ、誰かを愛するということーー。“生きることは死ぬこと”
そんな人生の喜びも悲しみも全部詰まった宝石のようたチョコレート箱だ。
名作とよばれる作品にはかならずきちんとした理由がある。本作は不思議と見る人々を幸せにする魅力に溢れている。
まず映像、美しい絵画を延々と見せられているよう。
そして、さまざまなジャンルの音楽。
ポエムのようなセリフ。
振り返るとわかる。宝石のようなキラキラとしたかけがえのない日々。生きる喜びが紡がれている。あぁ、これぞ“映画”なんだと。何度感嘆のため息が溢れたことか。
フォレストの人生と共に描かれるアメリカの現代史(南北戦争から)も勉強になる。ジョンレノンが出てきたり、今じゃ世界を牛耳るほどの巨大企業へと発展した“果物園”なども登場したりと、クスクス笑えるシーンも盛りだくさん。
Netflixなどでも見れるけど、やっぱり大スクリーンで、この素晴らしき名作を堪能したい。4Kリマスター版見て正解!
知識があればある程…
あな、恐ろしいや。
観る人を試す映画です。
公開当時、観たはずですが…
全然、この映画の真髄を解っていませんでした。
戦争、反対!絶対反対!
そして、博愛。
決して人を差別しない(肌の色や過去の薬物使用など)ことは素晴らしいことだ、と云うメッセージ。
齢を重ね、このとこ十余年、映画をさんざん観たおかげで…細かい描写まで、(宝物の中のおさるのジョージとか。当時は全く存じ上げず、単なる絵本だと思ってた)フムフムと楽しめました。
4K修復ありがとうm(__)m
自由の国アメリカを懐かしむコメディ映画&懐かしいヒット曲たち
1960年から1985年ぐらいまでのアメリカの歴史を取りこんだ1994年製のコメディ映画。ちょっぴり懐古的なのはフォレストがひとり、自分語りしていくからか。とてもツイているフォレストの話。アップルが果物の会社として出てきた。ベンチで聴いている人は本気にしていないけど、フォレストはとにかくよくしゃべる。当時の愚直なアメリカ人になったつもりで観ました。おいらも IQ80程度だから。ちょうどいい感じ。
そして、ちりばめられた懐かしいヒット曲たち。
ジョーン・バエズみたいになりたかったアラバマ州の幼なじみの女の子ジェニー役のロビン・ライト(のちのワンダーウーマンのアンティオペ将軍)。ストリップ劇場で素っ裸にフォークギターを抱えてボブ・ディランの「風に吹かれて」を歌います。ジェニーはその後、ヒッピームーブメントに乗って、時代を漂流してゆき、ブラックパンサー党の幹部の女にもなりますが、フォレストは彼女を想い続けます。
フォレストの名はKKKの幹部の名前から取ったらしい。
ガンプはアラバマ州の訛りで、うすのろまぬけを意味するらしい。
お母さんちょっとそれはないんじゃないの!
ベトナム戦争時の反戦歌。
PPMの花はどこへ行った(ピート・シガー)。
All Along The Watchtower (ボブ・ディラン)はジミー・ヘンドリクス版。
ジミヘンはヘイ・ジョーも。
クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)の Fortunate Son。
レーナード・スキナードの Free Bird。
麻薬中毒になったジェニーがベランダから飛び降りようとするシーンで流れるのがレーナード・スキナードの Free Bird (ライブ版)。ジェニーを訪ねてバス停の前に座ったフォレストが鳥の羽を拾って、母親がよく読んでくれた絵本にはさみます。幼いジェニーは鳥になって実家から飛び出したいと願っていました。最後、バス停のベンチでフォレストの絵本からこぼれた羽は風に乗って飛んでいきます。
シックス・センスのハーレイ・ジョエル・オスメント君が「お利口」だとジェニーから聞いて安心するフォレスト。気にしていたんですね。やっぱり。
鳥の羽は自由の象徴。ジェニーの希望。
歴代大統領に表彰されるフォレスト。
J・F・ケネディー大統領からは全米アメフトの一員としてホワイトハウスに招待される。
ドクターペッパーをがぶ飲みして、表彰中におしっこしたいと大統領にいう。
ジョンソン大統領からはベトナム戦争の名誉で勲章をもらう。負傷したのはどこか?と訊かれて、大統領におケツをマクッて、笑って許される。
そのとき流れるのはミセス・ロビンソン(サイモンとガーファンクル)
そのほか、
スコット・マッケンジーの花のサンフランシスコ。
ママス&パパスの夢のカルフォルニア。
The Byrdsのターン・ターン・ターン。
フィフス・ディメンジョンのアクエリアス。
アレサフランクリンのRespect。
ボブディランのRainy day woman。
ビーチボーイズの Sloop John B。
ドアーズのHellow,I love you。
レーナード・スキナードのSweet Home Alabama。
映画のメインはどちらかと言えば、ババとダン小隊長(中尉)殿との友情(ベトナム戦争体験の共有)です。戦死したババの夢をふたりが叶えます。ベトナムの入り江にもエビがたくさん。ブラックタイガーですな。ババの故郷は入り江(bayou)でした。ハリケーンの名前はカルメン!
ダン小隊長役のゲイリー・シニーズ。 とてもいい演技でした。助演男優賞あげま~す。なんとなく、バンドのボーカルだった福岡県出身の俳優。武田鉄也じゃなくて、あーっ出てこない。バドミントン出身の女性タレントにも同じ名前の人いた。あっ、思い出しました。陣内孝則。目と眉毛が似てません?
エルビス・プレスリーが母親が経営する宿屋に泊まりに来る。Hound dogを歌ってくれる。
トム・ハンクス。7月公開のエルビスでマネージャーのトム・パーカー役。ちょっと楽しみにしています
。
ジェニーに聞いた一言
ジェニーからあなたの息子と言われ、ガンプが尋ねた一言。
「彼は・・その・・頭は」
ガンプが頭が良くない事を気にするシーンは無いが、実は物凄く気に病んでる事がこの一言でわかり、
「とても頭のいい子・・・」
ジェニーの返答で安堵の表情を浮かべる。
このシーンは何度観ても泣けて来る。
好き嫌いが分かれそうな映画
うーん、個人的にはこの映画はちょっと微妙でした。
確かに名作なんでしょうけど、主人公の人柄の良さを過度に強調している感じがしました。
また、主人公がベンチで見知らぬ人に自分史を一方的には話し続けていたり、何度もママの事を発言したりでマザコン気味だったでちょっと気持ち悪かったです。
(原題) Forrest Gump
素晴らしい過去作品が4Kで上映されること、嬉しく思っています。自分が年齢を重ねて観るとまた違います。真っ直ぐに進む姿、何事にも真面目に取り組み、全力を尽くす姿に感動しました。後、関わった人を幸せにするのも素敵。とにかく真っ直ぐな人生に感動しっぱなし…なんでここまで出来たんだろって…映画を観れば分かります!
やっぱりいいものはいい❗️
ひとりの身に、こんなに偶然の巡り合わせ、しかもすべてがビッグチャンス‼️
なんて人はいるわけないのですが、知能指数の低い人という設定にすることで、有り得ないようなことが連続して訪れることがあっても、それくらいは恵まれてもいいのではないか、無垢な人の人生にはもしかしたらこんなこともあるかもしれないし、あってほしいな、あったらいいな、と思ってしまうのです。
なので、冒頭から共感度はハイレベルで推移することになります。
あり得ないほどの幸運に恵まれている人なのに、つい共感してホンワカしてしまう。この映画が世代や男女と関わりなく受け入れられるのもわかる気がします。
一部のレビュワーの方が紹介してくれている町山智浩さんの解説を聞くと、確かにウムム❗️なところもありますが、まぁ、それはそれとして…。
そういう前提を知らずに観て素直に感動することについては、いささかも後ろめたいことなんかないので、自分の感性のままに受けた止めることとします。
時代を象徴した男女
「アメリカ版『裸の大将放浪記』だなぁ」
「愚直で運が良ければ成功するなんて、ご都合主義も甚だしい」
一見するとそんな具合にも思います。
しかし、リマスターで改めて観てみたら、キャラクターをしっかり描こうという意思を汲み取れませんでした。
「時代を体現する象徴」としてガンプとジェニーを配置し、、1950代〜1990までの約40年間、アメリカの現代史そのものを観客へ見せて、知っている世代には思い返させ、若い世代には君たちのお父さん・学校の先生・おじさんおばさんらはこんな時代を生きたんだと教える作品だと受け止めました。
主人公のガンプは「表のアメリカ」の代表。
頭が悪くて、足の速さと体力だけ。
ベトナム戦争やニクソン政権下で、国や上官から言われた通りに粛々とこなして生きてきた人々。
対して「裏のアメリカ」を歩くのが、ガンプの想い人・ジェニー。
典型的な貧乏農家のアル中親父から、幼少期に性的虐待を受けて育ち。
身体を売って大人になり。
ヒッピーになって反戦運動や人種差別反対運動へ身を投じ、アルコールとマリファナ漬けになって、政府に逆らう左翼的言動を重ね。
挙句、誰との子ともわからない(一応時期は合うが)子どもを男に押し付け。
完治不可能な感染症(おそらくAIDS)で死亡。
そして、足元から舞う鳥の羽根は、新しい世代には過去を知り受け止めても振り返らず前に進んで欲しいということと、ジェニーというキャラの「鳥になって飛びたい」という気持ちの成就=古い世代が過去に囚われずに自由に生きて欲しいという、二つの願いを込めているのかなと。
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