「人生はチョコレートの箱」フォレスト・ガンプ 一期一会 暇さんの映画レビュー(感想・評価)
人生はチョコレートの箱
開けてみるまで中身は分からない。そんな母の言葉を大切にしてるフォレスト・ガンプの人生を描いた映画だった。頭は少し弱いが、誰にも負けない俊足と清らかな心をもった男フォレスト・ガンプ。「アルジャーノンに花束を」を思わせる男だった。
ジェニーへの長い片想いをまるで美しい純愛かの様に描いているけど、都合がいい時だけフォレストの真っ直ぐな気持ちを利用されているようで釈然としなかった。どれだけ綺麗な言葉で包んでも下に見ているのが透けて見える、とんだ茶番に見えた。
でも彼は誰よりも幸せそうだった。人の分かりっこない心の奥の奥なんか探らないでバカでいる方が幸せでいられるのだということを再確認させられた。
死に損なった事を嘆くダン中尉の生き様は格好良かった。死に場所も両足も失ってしまうとなると、自ら死を選ぶ方がマシと思うのかな…なんて考えながら見ていたので「あの時助けてくれてありがとう」と伝えた時の中尉を見てずっと格好良い上官で格好良い男だったんだなと改めて感じた。神様と仲直り出来て良かった。
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