劇場公開日 2022年3月18日

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「基本的には高評価なものの、やや気になる点も。」フォレスト・ガンプ 一期一会 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0基本的には高評価なものの、やや気になる点も。

2022年3月18日
PCから投稿

今年75本目(合計348本目/今月(2022年3月度)17本目)。

もともと原作があり、それをリマスターとして作ったものなので、今回新たに取りなおされたものではないようです。そのため、ネタバレも何も書きようがなく(事実、何を書こうがかなり前の公開のもののリマスター版なので、ストーリーが変わっているわけではない)、もっぱら、現在(2021~2022)との関連について書いておきたいと思います。

正直なところ、元の映画の原作あり(かつ、元の小説あり)という状況では、レビューが難しい映画です。これから見に行く方にとってはネタバレになるし、見られた方にとっては同じことを書いてもしょがないでしょ、になるからです。

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 (減点0.1) 一部のセリフが、2021~2022年の現在の実情に沿っていないのかなと思えます。現在の日本に「養護学校」というものはないからです(趣旨的に理解が可能に過ぎない)。

 (減点0.1) これも元の映画(リマスター前の映画)からそうであるようですが、原作小説と明らかに変えた点があるようで、中盤あたりか、いわゆるベトナム戦争反対集会の部分で主人公が話した内容については映画内で触れられていません(小説内では明確に触れられている。ネタバレ回避)。

 (減点なし/参考) IQ75というのはいわゆる「境界ライン」とされます。日本では、特殊支援学校を選ぶか一般学級を選ぶかはギリギリのラインです。一般学級を選んで高校(大学(相当))を選んで一定程度の知識を得るか、特殊支援学級を選ぶかは、家族や医師、学校とも話し合われるところでしょう。

 なお、日本では、3障がい(身体・知的・精神)の手帳がありますが、知的障害の方のみ手帳が都道府県発行(国の統一基準は存在しない)の扱いです。ただ、IQ75だと、いわゆる「3級」や「軽度」いう扱いです(もっとも軽い分類になります)。

  ★ なお、日本では、1979年(昭和54年)までは、ごく軽度の身体障害を持っている方を除いて、手帳相当でいえば2級以上に相当するような重度の方には「就学免除」というものが取られていました(よって、親が個人で教育するしかなかった)。昭和54年に「養護学校」(当時)が作られて就学率が極端に向上しました(文科省の資料を見ても、昭和54年を境に免除者が激減していることがわかります。この事情が過去にあるため、現在でも「中認」が行われているのはこのような事情です(この試験は「就学免除者向け」と明確に書かれている)。
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yukispica