「共感はできるが理解はできない」8 1/2 カルヴェロさんの映画レビュー(感想・評価)
共感はできるが理解はできない
そもそも人の頭の中ほど難解なものはないと思う
といっても私は元来苦労はしてもあまり悩んでもここまで深く考えずにここまできてしまった
何か一つのことを突き詰めるまで考えたり出来ない
でもこの作品に共感はできます
まだ自分のことを嫌いだった頃かなりの楽しくて深酒をして1人の家へ帰宅した時のこと
大きな姿見の前にへたり込みふと鏡を覗き込んだとこがある
「お前、誰だ?」
自分の顔が鏡に映ってはいるのだがなぜかその時真剣にそう思ってしまったのだ
あの時の感覚は今でも恐ろしくなる
その時から呑んでも鏡を見ることを避けるようになったもしも繰り返していたら正気ではいられない
そこにはなんの意味もないのにだ
フェリーニの頭の中を映し出されても理解などできるはずもない
カオスが永遠に続き全てを解決することなど出来るはずもない
いっそのことまるっと全てを笑い飛ばせたなら
どうせなるようにしかならないのだから
私は悩む前に受け入れる選択を選んだ
考えるのはその後自分がどう動いたらいいのか、そこに力を注ごうと思う
きっとそれがこの作品の最後のシーンに繋がるのかもしれない
だとしたら少しは自信が持てると思う
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