「ロビン・ウイリアムズのパリーがとにかく最高」フィッシャー・キング ターコイズさんの映画レビュー(感想・評価)
ロビン・ウイリアムズのパリーがとにかく最高
キャストがはまっててストーリーがしっかりしてて音楽がマッチしてる映画が好きで、これもそう。DJジャックのテーマの不穏な感じもジャズの名曲「how about you」も素敵で、パリーが恋している情景の駅のダンスシーンも、赤の騎士の禍々しさも魅力的。
この作品は奇跡を描いていると思うのだけど、ただ喉が渇いているとそそがれた漁夫王の杯が聖杯だったように、奇跡はだからこそ奇跡で、悲しみと苦悩が昇華されることは簡単じゃなくても、奇跡はおきたっていい。そういう光景と世界がとにかく貴重。
改めて今回観て思ったのは、パリーはジャックの顔を初めて意識的に見るシーンで特別な反応をしているんだなと。これは「(聖杯をとりにいってくれるのは)彼だ」と思うきっかけでもあるけど「(事件のDJは)彼だ」という意味があったのかもしれない。どこまでパリーがその前の記憶を意識しているかはわからないけど、あれはそう解釈していいんじゃないか。
ジェフ・ブリッジスもアマンダ・プラマーもとてもいいけど特にロビン・ウイリアムズのベストアクトかっていうくらいパリーはもうとにかくパリーで、パリーのロビン・ウイリアムズが大好き。彼はずっとわたしの心に残っていくと思う。淋しさも勿論あるけどでも心に残り続ける特別な作品。
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