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ロベルト・ロッセリーニのバーグマンへの歪んだ執着
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イングリット・バーグマンは、不倫中の人妻を演じる。
全編の会話がイタリア語で展開するサスペンス。
1954年に製作された映画なので、バーグマンは39歳の時の撮影。華やぐような若さは消え、少しやつれています。
マシアス・ビーマンが、妻に対して陰険で苛烈な復讐を遂行する神経症の夫を好演。妻の不倫相手の元恋人を利用して、妻への恐喝を繰り返しています。
これ、不倫への復讐ではあるけれど、完全に夫による妻へのモラハラだし、さらには犯罪行為ですね。
夫婦は、最期に「お互いに間違えていた」と抱きしめあって縒りをもどすのだけれど、そんな都合の良い話しは無いと思う。(ハッピーエンド版を観たようです)
「ガス燈」と同じくモラハラを描いていても、この作品では夫が断罪をされず、夫婦仲で解決みたいな結末になっていて、物語性はかなり落ちると思いました。
監督のロベルト・ロッセリーニとバーグマンは1949年から不倫関係になり、1950年には二人の間に不義の子が産まれています。
その1週間後に、バーグマンは離婚。ロッセリーニと再婚しました。
しかし、1957年にバーグマンとロッセリーニも離婚しています。
その二人の結婚生活中に製作されたこの映画は、ロベルト・ロッセリーニのバーグマンへの歪んだ執着が、かなりストレートに反映しているような気持ちの悪さがあるように感じます。
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