ピンク・フラミンゴのレビュー・感想・評価
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この衝撃、お下劣、フリーダムになぜか胸熱くなる!
奇才ウォーターズが72年に製作し、今なおカルト映画の傑作として君臨する一作だ。私がレンタル屋でその存在を知ったのは学生時代。当時の純朴な自分には手が出せる代物ではなかったが、四半世紀が過ぎ、ついに初鑑賞することが叶った。ちなみにウォーターズがボルティモアの仲間と共に本作を撮影したのも20代中頃。彼らもまた純朴な衝動に突き動かされた若者達だったわけだ。 ヒッピーが大きな文化的うねりを起こしたその時代、ウォーターズは世間と違う「映画作り」で自己表現を繰り広げ、世の中にショックを与えた。主演“ディヴァイン”のカリスマ性、豊満なボディは目にするだけで衝撃的だし、ヌード、男根、セックス、ケツの穴、挙げ句の果てには犬のウンコを食うという伝説的な場面まで刻印されている。うげえ!と思いながらも、一方で清々しさと、有無言わさぬ自由さが本作には一杯。純朴に「面白い!」と感じた私はもう元の世界に戻れないかも。
愕然とし続けてしまった
ジョン・ウォーターズ裏(表?)代表作 数年前から観たい観たいと思っていたが遂に鑑賞 とてつもない刺激に溢れた映画だ 互いの家を襲撃し、かたや全てを舐めまわす かたやガソリンで放火 世界一のお下劣になるべく争うと聞くと非常に聞こえは悪いが、ディバインの家族と自己実現に対する愛と真っ直ぐ芯の通った言動には心動かされるものがあり 文字通り"感動"した そして素晴らしくノレる曲の数々 観ているうちに赤ちゃんママが可愛く思えてくる不思議 結婚して幸せになったみたいで良かった ノーカット版ということで本編後にジョン・ウォーターズ監督がカットしたシーンとともに振り返る映像があったのだが 自身でも「我ながら理解不能だ」と語っていたのには笑った 本公開時の"本編映像不使用の予告編"ラストの鑑賞後の客のコメント「今までで観た中で一番過激だね」は今現時点でも通用するかもしない 最初にレンタルビデオ店で興味を持った中学生か高校生だかの時に観られなかったのが残念。その時に観ていたらなにか変わっていたのかも いや、やっぱり観なくて正解だったのか?
磨きぬかれたお下品映画
色物を見るつもりで見始めて、なんて趣味の悪い映画だと辟易しながら観ていたつもりが、いつのまにか作品にどっぷり浸って作品を楽しんでいる自分がいた。映画作品として崩壊しない絶妙なライン。 警官をナチュラルに殺して食べる。さらっとしか触れられないディヴァインの友人たちも当然のように狂っている。 まぁそもそも登場人物が漏れなく全員狂ってるんだけど…。 耄碌した母親と結婚したミルク売りは…何者だったんだ…? ゲロもリアルに吐く。 犬のクソってマジで喰ってるんだ……観ててえずいた…。
16年27本目はお下劣悪趣味極まりない「観ない方が良い」カルト映画
16年27本目はお下劣悪趣味極まりない「観ない方が良い」カルト映画。絶対観ると後悔するよ!観なくても人生に支障無いよ!と色々散々言われましたが、どうやらわたしのツボはそこそこ押さえてきてくれたようです。 悪趣味というのは具体的に万引きのような軽いものから始まり(やり方は悪趣味だが)、下ネタ・変態露出・レイプ・獣姦・3P・近親相姦・殺人・喰人・食糞 etc…と劇場後悔するには凡そ躊躇われる表現のオンパレード。これを笑って「クソ!(褒め言葉)」と言えるか「ツマラナイ」と一言で終わらすかはだいぶ人の好みが分れると思う。 くだらない「お下劣合戦」の果てに待っている衝撃のラストも個人的には面白く観ることが出来た(吐きそうにもなった)。個人的に衝撃のラストと称されるサスペンスやホラーはよく観るが、ここまで衝撃を受けるサスペンス外の作品は珍しいと思った(笑) ディバインの女優(?)魂には打ちのめされた。ディバイン×ジョン・ ウォーターズの作品はこれからも漁っていきたい、、。
oh.mam!
かなり有名になってしまいましたね。 おかしな映画、と思って構えていたら 意外に家族愛みたいなものも雑ですが垣間見れた。 そして、女性陣の色彩が素敵。 ストーリーはとくに、おもしろいわけではないです。 映画と捉えるか、ショーと捉えるか。映画としての評価はこれでした。 ラストのうんち食べるシーン、口に含んだだけなんですね。食べたとよく書いてあったので、飲み込んだと思ってました。
お下劣極まりない!
お下劣の限りを尽くした最低だけど最高な作品。グロいシーンや汚いシーンがたくさんあるのに、あまり気持ち悪さを感じないのは素敵な音楽のおかげですかね。本作の監督が作ったシリアルママというコメディ作品があります。私的にはそちらの方がおすすめです。
下品vs下品
どちらが『世界一下品な人間』の称号に相応しいか、お下品な人間同士が争ってます…。 主人公の『ディヴァイン』、その容姿は一度見たら忘れられないほどのインパクト。 映画の内容も随所に下品な場面や、グロテスクな場面が盛りこまれています。 最後のシーンにおいては、実際の物を食しているというから…もう、絶句なのです…。 1972年に制作された映画の様で、時代を感じさせる部分も多々ありましたが、他の作品には観られないお下品な独創性がありました。 映画好きを公言しておきながら、この作品の存在自体知らなかったことが恥ずかしい…。 それぐらい、下品でインパクトのある映画でした。 近年のグロテスク映画の代表作である『ムカデ人間』程の知名度はないと思われるので、鑑賞したと言っても偏見は持たれないと思いますが、安易に友人等に勧めると、人間性を疑われかねないので、その際には厳密な人選が必要です。
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