暗闇でドッキリのレビュー・感想・評価

パリ市警が舞台。主役の警部が口調といいファッションといいイギリス風なのでスコットランドヤードの話かと思った(すみません、どうでもいいことですw)が、警察をかなり揶揄っていて可笑しかった。特に警部のキャラは強烈。普段はドン・キホーテのようにトンチンカン。捜査については勘は間違っていないのだが巻き込み事故が多過ぎる！それでもってかわい子ちゃんはちゃんと手中に収める。ってどういう…笑
ともあれ、スラップスティックな捜査に大笑いしながら迎えたラスト。
部長ーーーーー！
不憫過ぎた。笑

クルーゾー警部（ピーター・セラーズ）があまりの人気で再登場、ポアロ並みの迷推理を披露する。
お相手は当時のお色気ドイツ女優のエルケ・ソマーで、神経症を病んでしまう上司がハーバート・ロム。
ヘンリー・マンシーニの音楽も好調で、家族で楽しめる。

　クルーゾーは署長により何度も事件からはずされるのにその都度富豪から戻してくれと懇願される。それはマリアも同じで、何度もクルーゾーが釈放してしまうのだ。結局はマリアの尻を追っかけ、なんとベッドイン！でもカトーによって邪魔されるけど（笑）

　途中までは推理して富豪バロンが犯人だろ！との想像もできるけど、ヌーディスト村のあたりからサッパリわからなくなってしまう。最後には召使や執事を集めて犯人当てをするクルーゾー・・・のはずだったが、電気を消してくれない。そんなこんなでハチャメチャな殺人事件だったなぁ。署長までクルーゾーを殺そうとして容疑者をみんな殺しちゃったし・・・

クルーゾー警部、間抜けながら直観力は刑事コロンボと肩を並べる。共演は「オスカー」のエルケ・ソマーに「レベッカ」のジョージ・サンダース。