ビューティフル・ガールズ
劇場公開日:1996年9月7日
解説
20代後半、人生の岐路に差しかかった5人の男たちの迷いを、彼らを取り巻く女性たちを絡めて描いた恋愛群像劇。監督はジョナサン・デミの甥でもある31歳のテッド・デミで、『サイレント・ナイト/こんな人質もうこりごり』(V)に続く長編第3作。脚本は「デンバーに死す時」のスコット・ローゼンバーグ。製作は「スリーサム」のケイリー・ウッズ、エグゼクティヴ・プロデューサーは「ロマンスに部屋貸します」のボブ・ウェインスタインとハーヴェイ・ウェインスタイン、「KIDS」のキャシー・コンラッド。撮影は、短編も含めてデミ作品を全て手掛けてきたアダム・キンメル、音楽はデイヴッド・A・スチュワートがスコアを書き、ニール・ダイアモンドの『スウィート・キャロライン』はじめ幅広く選曲された挿入曲が映画を盛り上げる。出演は「フレンチ・キス」のティモシー・ハットン、「誘う女」のマット・ディロン、「クイズ・ショウ」のミラ・ソルヴィーノ、「好きと言えなくて」のユマ・サーマン、「ジム・キャリーはMr.ダマー」のローレン・ホリー、「ヒート」のナタリー・ポートマンほか。
1996年製作/アメリカ
原題または英題:Beatiful Girls
配給:松竹富士(松竹=アミューズ提供)
劇場公開日:1996年9月7日
ストーリー
NYのピアニスト、ウィリー(テイモシー・ハットン)は卒業10周年の同窓会に出席するため、久々に故郷ナイツリッジに戻った。同棲中の恋人で弁護士のトレイシー(アナベス・ギッシュ)との関係にひと息入れる目的もあった。そんな彼を、幼なじみの友人たちか温かく迎える。高校時代はフットボールの花形選手で、今は相棒のケブ(マックス・パーリッチ)と除雪車の運転手をしているトミー(マット・デイロン)は、既に結婚した昔のガールフレンド、ダリアン(ローレン・ホリー)と今も不倫の関係を続けている。そのため、恋人シャロン(ミラ・ソルヴィーノ)との仲はしっくりいっていない。また、ポール(マイケル・ラパポート)は7年も付き合ってきたジャン(マーサ・プリンプトン)がほかの男と親しくしているので頭にきて、ようやくプロポーズするが、彼女は身勝手なポールを拒絶した。結婚して平和に暮らしているのは、どうやらモー(ノア・エメリッチ)だけだった。ある日、ウィリーは隣に住む13歳の美少女マーティ(ナタリー・ポートマン)と知り合い、早熟で利発な彼女と交わす会話は、彼に新鮮な印象を与える。ある時、「あと5年待って」と言う彼女の言葉に、彼はまだ幼いマーティに対して本気で恋している自分に気づく。いつもの店で男たちが飲んでいた時、この辺りでは見かけない美女アンデラ(ユマ・サーマン)が入ってきた。ポールは自分をフッたジャンに見せつけようと、早速彼女をデートに誘った。だが、調子に乗ってポールがキスすると、アンデラは怒って店を出た。彼女には、シカゴで自分を待ってくれる優しい恋人がいた。その週末はトミーの誕生で、シャロンは彼の心を取り戻したい一心でパーティを開く。トミーの笑顔にシャロンも幸せそうだったが、そこへ酔ったダリアンが現れた。シャロンはその場を去り、今度ばかりはダリアンと別れを決意したトミーがいくら謝っても、傷ついたシャロンは心を閉ざすばかり。一方、NYからトレイシーがウィリーの家にやって来た。ウィリーは彼女の素晴らしさを改めて感じ、13歳のマーティへの思いが現実的でなかったことを悟る。それでも、ウィリーが変わらぬ友情を誓うと、マーティはつぶらな瞳に涙を浮かべた。同窓会の夜が来た。またダリアンと顔を会わせることを避けるため、トミーは出席せずにいつもの店に出掛けるが、ダリアンの主人やその仲間たちと諍いを起こし、袋叩きにされる。それを知ったウィリーたちは、彼らにひと泡吹かせ、仇をとった。入院したトミーをシャロンが賢明に看病し、ポールとジャンも結婚することになった。ウィリーはマーティに別れを告げ、トレイシーとともにNYへ帰っていった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- テッド・デミ
- 脚本
- スコット・ローゼンバーグ
- 製作総指揮
- ボブ・ワインスタイン
- ハーベイ・ワインスタイン
- キャシー・コンラッド
- 製作
- ケアリー・ウッズ
- 撮影
- アダム・キンメル
- 美術
- ダン・デイビス
- 音楽
- デビッド・A・スチュワート
- 編集
- ジェフリー・ウルフ
- 衣装デザイン
- Lucy W. Corrigan
- 字幕
- 松浦美奈