「「終戦80年の8月15日に①〜ウクライナのひまわり畑」」ひまわり(1970) ひなさんの映画レビュー(感想・評価)
「終戦80年の8月15日に①〜ウクライナのひまわり畑」
毎年夏になると、お花屋さんの店頭にひまわりが並びます。
品種改良された「ゴッホのひまわり」や「モネのひまわり」という名前の、名画ソックリの小さなカワイイ花が楽しみです。
映画の『ひまわり』は、いつどこで観たか憶えていないのですが、どこまでも広がるひまわり畑、ソフィア・ローレンの瞳が哀しみを映す表情、そして美し過ぎるヘンリー・マンシーニの音楽が、切なく悲しかった記憶があります。
NHKの「映像の世紀 バタフライ・エフェクト」で、第二次世界大戦の独ソ戦の戦場になったウクライナを見ました。
両軍に繰り返し街を破壊され、食糧の穀物を最後の一粒まで強奪され、多くの戦死者や餓死者が出ていたことを知りました。
2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が始まってから、映画のひまわり畑が実際にあることを知りました。
3年半が経った今年の夏も、あのひまわり畑には満開の美しいひまわりの花が咲いているのでしょうか…
8月15日の夜、地上波(関東ローカル)の放送で再鑑賞しました。
ひまわり畑の下に、ドイツ軍の命令でソ連兵やイタリア兵の遺体が埋められている場面があり、美しい映像と音楽の記憶に埋もれていた、戦争の描写に気付かされました。
※ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」「何度生まれ変わってもあなたを愛する」。
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終戦80年の今年、戦争をテーマにした映画の公開が続きます。
『木の上の軍隊』『長崎 閃光の影で』『この世界の片隅に(再上映)』『雪風 YUKIKAZE』、『太陽の子(特別版)』『遠い山なみの光』『宝島』『ペリリュー 楽園のゲルニカ』、『あの星が降る丘で、また君と出会いたい。』…
8月15日にレビューを残しておきたいと思い、旧作から戦争映画の名作2本を選びました。
P.S.
靖国神社のそばに、「遊就館」という戦争記念館のような施設があります。
明治維新、日清・日露戦争、第二次世界大戦までの歴史、日本が開戦という選択肢を選ばざるを得なかった経緯が伝えられています。
銃弾や血痕の跡が残る軍服や装備品、零戦や回天、特攻兵の写真や手紙、展示の前で立ち尽くし語る言葉を失くします。
政治信条や思想とは別に、東京に来られる機会があれば足を運んでほしい場所です。
現代の価値観で歴史を裁くことは、愚かなことかもしれないと考えることもあります。
それでも毎年8月15日という日には、体験したことの無い「戦争」を振り返りたいと思います。
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映画館で鑑賞
BS・地上波で鑑賞
8月15日地上波で鑑賞
8月15日★★★★★評価
8月15日レビュー投稿
8月18日レビュータイトル編集
8月19日レビュー※追記
ひなさん、いつもありがとうございます。
戦争のことは ようわかんけえ、すずさんのほうが感情移入しやすくて、思い出しただけでも涙が出そうになります。
今作もリアリティがある素晴らしい戦争映画でしたね。
共感とコメントをありがとうございました。
花言葉。
ヒマワリの花が、種になるまでは太陽の光の方に向くという習性からきた、ギリシャ神話のエピソード(私のレビューに書いた「太陽(アポロン)に焦がれて、太陽ばかりを追い続けついに花になってしまったニンフ…」からきたものですね。
ただ、この映画では戦士たちの墓標の象徴だと思っています。
でなければ、ラストの決断にはならないかなと。
反対に、この花言葉の通りだったら、現在のパートナーと子どもに失礼ですね。
『羊たちの沈黙』のコメントまでチェックしていただいてありがとうございます。
中居氏のことでもめていますが、元々のフジの受ければ何でもよいという姿勢が嫌いです。アナウンサーだって、NHKとかは避難の呼びかけをどうしたらよいかとか、アナウンサーとしてできることを一生懸命研修していますが、フジはおニャン子クラブやAKBのようなアイドル集団というか、キャバ嬢としか見ていない(だからと言って性被害に合うのは論外ですが)。『踊る~』の小泉さんの役だって、「凶悪犯が歯科矯正って面白いでしょ」のノリです。変わるのかな?でも、大衆がああいうのを求めている以上、新たなものが出てくるだけでしょうね。
ひなさん
コメントありがとうございました。
ひまわりの花言葉は「あなただけを見つめる」「何度生まれ変わってもあなたを愛する」。 初めて知りました。
「何度生まれ変わっても」はすごすぎますというか怖いです
「生まれ変わってもあなたを愛する」のほうが感嘆します
ところで一度ならまだしもなんべんも生まれ変われるんですね
できるなら平和な時代に、平和な場所に生まれ変わりたいです
ひな様
コメント、ありがとうございます。
偶然にも、「ひまわり」が繋がりましたね!
>8月15日にレビューを残しておきたいと思い、旧作から戦争映画の名作2本を選びました。
どちらもすばらしい作品ですよね。日本では戦争を知らない世代が大部分とニュースになっている一方で、ウクライナやガザなどでは、生まれたばかりの赤ちゃんや幼い子供達が戦争を目の当たりにしている現実にいたたまれない気持ちになります。一体、誰が望んで始めるのでしょう?決して、自然に始まるものではないのに…。ひなさんのように、関心をもつことが大事かなと思います。
赤ヒゲでした。
ひなさん、コメントありがとうございます。
戦争映画ということで「ひまわり」についても書かせてください。
母が映画が好きで大昔、テレビで見ました。
まだ子供の私にはなぜハッピーエンドにならないのか、悲しく切なかった思い出があります。
ひまわり畑とソフィアローレンの切ない表情が今も忘れられません。
ラスト、赤ちゃんの泣き声で全てを悟り2人は悲しい結末を迎える。
戦争がなければと子供心に刻み込まれました。戦争映画もいろいろ。
爆弾に吹き飛ばされたり、銃撃されたりという残酷なものもありますか、普通の人々の営みが理不尽に踏みにじられる悲しさを描いた映画など後世に残すこと大事ですね。
「ゴッホのひまわり」「モネのひまわり」という品種があるのですか…
花屋に行くことがあまりないので、全然知りませんでした。
モネだと睡蓮のイメージですけど、もしかして「モネの睡蓮」もあるかもですね。
ひなさま
お知らせくださりありがとうございます!
ひまわりはレビュー上げてませんが、学生時代に授業で紹介されて一度見て泣き、映画ドットコム登録前にミニシアターで鑑賞しました。何とも悲しいお話です。
何もできない自分は、8月15日は黙祷のみでしたが、ひなさんのレビューを拝読し振り返る事ができました。








