「良い子って、なんだろう?」ピノキオ(1940) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
良い子って、なんだろう?
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Disney+で久しぶりの鑑賞(吹替)。
原作は未読。
幼稚園の時分、両親が買ってくれたビデオで何回も観た。それ以来の鑑賞だから随分と久しぶりでとても懐かしかった。
ピノキオにとっては、たった1日の間に体験した出来事であることに驚いた。なんて濃密な1日なのだろうと思った。
純粋無垢なピノキオは世間を知らないばかりに容易く騙され誘惑に負け、流されるまま悪い子への道を進んでしまう。
うまい話には裏がある。呼吸をするように、人を騙す奴がいる。甘い誘惑が溢れる世間はなんと恐ろしいところだろう。
善と悪の境界で如何に善の側に踏み留まれるか。何が善くて何が悪いのか。その判断の指針となるのが良心なのだ。
ピノキオは紆余曲折ありながら良心の大切さをたった1日で経験し、勇気と優しさを持つ人格へと完成するのである。
大人になった今観ると、なかなかハッとさせられるテーマだった。綺麗事なのかもしれないが様々な局面で良心に問い掛けたいと思う。何が最善なのかを。道を踏み外さぬように。
私に子供が生まれたら観せたいと思う。両親が私に観せてくれたように。良い子とは何か、本作を観れば分かるから。
[余談]
幼い頃はジミニー・クリケットが大好きで、画面に登場する度に喜んで「コオロギコオロギ!」とはしゃいでいたらしい。
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