劇場公開日 1952年5月17日

「あやつり人形と楽しい仲間たち‼️」ピノキオ(1940) 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0あやつり人形と楽しい仲間たち‼️

2024年2月10日
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今まで公開されたディズニーの長編アニメーションの中で、私はこの作品がいちばん気にいってます‼️間違いなく史上最高のアニメ映画の一本‼️イタリアのカルロ・コロッディーの童話をディズニーが映画化したこの作品は、「星に願いを」という映画音楽を代表するキラー・チューン、忘れがたいキャラクターとディズニーの作品の中でも最もディティールに富んだアニメーションが完璧に融合した作品‼️パノラマ的に町並みを映し出すオープニングからドラマチックなストーリー展開が抜群に素晴らしいです‼️玩具狂のゼペット爺さんが作った木の人形ピノキオに天使が人間の魂を入れる。悪いジョン狐にだまされたピノキオは、人形劇一座に売り飛ばされたあげく怪物クジラに飲み込まれる。ゼペット爺さんはクジラの腹の中までピノキオを探し求め大冒険の末、ピノキオはほんとうの人間になる‼️何という感動的で、ちょっとブラックなストーリー‼️そしてこの作品の一番の魅力はそのアニメーションの作画力‼️ホントにアニメーションと表現するのが申し訳ないくらいにアーティスティック‼️信じられないくらいに素晴らしい‼️実際、これほど美しいものはコンピューター・グラフィックスでは生み出されていないと思います‼️フルアニメの滑らかなキャラの動きはもちろん、そのレベルが高すぎる自然描写の凄さ‼️手書きなんでしょうか、それともデジタル⁉️背景描写はホント絵画的で、クジラが大暴れする大海原や海底の "水"、暗闇に浮かぶ真っ白な波頭の描写は、これを手で描くなんてタダモノではない‼️と何度観ても驚嘆させられるし、涙が出るくらい感動してしまう‼️ディズニー・アニメでは名作との評価が高い、割と最近の「美女と野獣」「アラジン」「ライオン・キング」なども、この「ピノキオ」の職人技的なアートの前には、単調な作画が目立ってしまう‼️微妙なレンブラント的な色使いは85年近く経った現在でも損なわれることなく、アクションやパニックまみれのアニメを好む今どきの子供たちも、プレジャー・アイランドへの恐ろしい旅や、クジラの腹の中で迎えるクライマックスのスピード感と迫力には大喜びするだろうし、可愛らしいジミニー・クリケットのことが大好きになるに違いない‼️そういう私も初見以来30年以上、この作品のことが大好きです‼️

活動写真愛好家