ピショット
劇場公開日:1988年8月26日
解説
ブラジルの貧困の中を生きる少年たちの過酷な体験を描く。エグゼキュティヴ・プロデューサーはシルヴィア・B・ナヴェス、製作はジョゼ・ピントとパウロ・フランシニ。ジョゼ・ロウゼイロの原作を基に、監督・脚本は「黄昏に燃えて」のヘクトール・バベンコ、共同脚本はジョルジェ・デユラン、撮影はロドルフォ・サンチェス、音楽はジョン・ネシュリングが担当。出演はフェルナンド・ラモス・ダ・ジルヴァほか。
1980年製作/125分/ブラジル
原題または英題:Pixote: A Lei do Mais Fraco
配給:ヘラルド・エース=日本ヘラルド映画
劇場公開日:1988年8月26日
ストーリー
警察に逮捕された貧民街の不良少年グループの中に10歳の孤児ピショット(フェルナンド・ラモス・ダ・シルヴァ)がいた。感化院の中でピショットは、性倒錯者のリリカ(ジョルジュ・ジュリアオ)やジト(ジルベルト・モラ)たちと知りあうが、毎日が過酷な日々だった。独房から出て麻薬浸けになったピショットは、診療所で警官サパト(ジャルデル・フィーリョ)の尋問以来行方不明のフマサ(ゼニルド・オリヴェラ・サントス)と出会うが、数日後彼は死体となって発見された。名誉が傷つくのを恐れた院長は、院の少年ガロタオ(クラウディオ・ベルナルド)を犯人に仕立てあげようと彼を拷問にかけるが、やがて息絶える。絶望した少年たちは院に火をつけ脱走を決意、ピショットはジトに率られ、リリカやチカとともにサンパウロでスリをしながら生きていた。しかしドラッグの争いからピショットはコンタクト先であるデボラを殺し一方資金を得るために娼婦のスエリ(マリリア・ペラ)を仲間に入れたことで、彼女とジトの間に関係が起き、嫉妬したリリカがグループから離れていった。ある日スリからのトラブルでピショットは第2の殺人を犯し、残されたのは彼のスリエだけだった。彼女はピショットを抱きしめるが、衝動的に突き放し、子供は嫌いだと叫ぶ。ひとり残されたピショットはあてどもないまま歩き出すのだった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ヘクトール・バベンコ
- 脚本
- ジョルジェ・デュラン
- ヘクトール・バベンコ
- 原作
- ジョゼ・ロウゼイロ
- 製作総指揮
- シルヴィア・B・ナヴェス
- 製作
- ジョゼ・ピント
- パウロ・フランシニ
- 撮影
- ロドルフォ・サンチェス
- 音楽
- ジョン・ネシュリング
- 編集
- ルイス・エリアス
- 字幕
- 菊地浩司
受賞歴
第39回 ゴールデングローブ賞(1982年)
ノミネート
最優秀外国語映画賞 |
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