劇場公開日 1956年3月9日

ピクニック(1955)のレビュー・感想・評価

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5.0キム・ノヴァクに尽きる‼️

2020年12月6日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

当時の人々にとってキム・ノヴァクは後のドヌーブかヘップバーンかと言う存在。原節子かキム・ノヴァクと言うくらい当時の女性にも人気のあった女神であろう。時代がどれ程過ぎ去ろうとも美を焼き付ける大切な役割を映画は持っていると言える。

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mark108hello

4.0演劇と映画の理想的な結晶

2020年5月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル、TV地上波

ヒロインを演じたキム・ノヴァクの美しさが最大の魅力だ。女性の美貌を崇拝する当時の恋愛観と結婚観の上に創作された人間ドラマ故、その効果は絶大であった。ヒッチコックの「めまい」に並ぶノヴァクの女性美を堪能する。
ウィリアム・ホールデンの友人役の若いクリフ・ロバートスンは、中年男のイメージがあったので驚いた。母親役のベティ・フィールドと独身教師役のロザリンド・ラッセルの演技がしっかりしていることに感心する。スーザン・ストラスバーグも悪くない。当時人気スターの絶頂期にあったホールデンとノヴァクは映画的演技の自然さで良いし、周りの演劇芝居の演技力が見事に二人を支えている。舞台出身のジョシュア・ローガン監督がシネマスコープのフレームを演劇の舞台の様に使い切った演出の巧さを見せつける。舞台では出せない、カンサスの田舎町の夏の情景が映像美として立派なのに満足する。撮影が名手ジェームズ・ウォン・ハウ。演劇と映画の両面から楽しめるアメリカ映画らしい秀作だ。

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Gustav

4.0ラストシーンの空撮の余韻が素晴らしい

2018年10月4日
Androidアプリから投稿

ピクニックの映像が楽しい
日本で言うところの秋の市民祭りといったところ
美人コンテストも行われて、その夜は女王が選ばれて白鳥のボートに載って登場するのをもって発表される

ヒロインのキム・ノヴァクが美しい、大輪の花のように輝くようだ
めまいでは役柄以上に表情に乏しい演技で残念だったが、本作では若さのピークを迎えた娘らしさを満開に演じてみせる

主役のウィリアム・ホールデンはそれなりだ、悪くはない
だか「欲望という名の電車」のマーロンブランド程のインパクトと説得力はない

それなら本作の一番の見所は何なのか?
それはオールドミスの先生役のロザリンド・ラッセルの演技だ
舞台のカンザス州は禁酒法の廃止が1948年と遅く、解禁されたとはいえ未だに人前で飲むのはばかれる
そんな背景の中で初めは酒を断っていながら、嫌よ嫌よといいつつ飲んで酔っぱらってしまい、物語を大きく動かす事件を起こす役だ
彼女の代表作ヒズガールフライデーに出演時32歳、小粋なビジネスガールの役だった
本作はその16年後、彼女は48歳
彼女の結婚への熱望を語るシーンはものすごい説得力があり本作最大の見せ場だ

ラストシーンの走り去るバスからカメラが平原をなめて先行する貨物列車を捉えるロングショットでの空撮は当時としては画期的だったと思う
母の言うとおりヒロインは恐らく幸せにはなれまい
けれども本人もそうと分かりながらバスに乗って追いかける
そんな二人の未来はこれから始まる
大きく広がる平原の先には二人の未来が広がっている
幸せになれるかもしれないと思わせる見事な演出だ

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あき240