パルプ・フィクションのレビュー・感想・評価
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なぜか見逃していた超名作
全映画ファン延髄のオマージュの宝庫
異なる時間軸で交錯する3つのストーリーを描いたクエンティンタランティーノ監督長編2作目にして以降の彼のキャリアを決定付けた作品。
順行通りでないややこしい作品構成、ありそうでなさそうなストーリー、ハッピーなのかバッドなのかよくわからないラストなど一見すると「よくわからない」という感想がこれほどあてはまる作品もないと思える内容。
しかしその「よくわからない」話の展開や「意味のない」会話や台詞回しの連続が段々クセになっていき、さらには随所に描かれる様々な映画やドラマでオマージュされたり、パロディ化されたりした元ネタシーンに気づくことで、映画好きにはたまらないまさにスルメ映画として何度も楽しむことのできるクエンティンタランティーノの映画愛とオタクぶりが爆発した初期の名作といえる。
前作にして処女作の『レザボアドッグス』の冒頭ではマドンナの『Like A Virgin』が巨根の歌であるだとかチップを出す出さないなどの強盗前の集団とは思えないほど全く緊張感のない「無駄話」を繰り広げていたが、今作ではアメリカとヨーロッパではハンバーガーの呼び方が違うだのツイストコンテストに出場してトロフィーを獲得するだの先代が尻の穴に入れてまで隠し通した金時計の話など全くストーリーに必要のない「無駄話」が随所に登場し、以降のタランティーノ作品の特徴とも言える「無駄話」の会話劇の手法が確立された内容に仕上がっている。
154分もの長尺の中でアクションシーンや劇的な展開が起こるわけではない為、好き嫌いは出るとは思うが、こういった作風で四半世紀以上の時が経ってなお定番の一本と位置付けられている辺り、シネフィル達が語らずにはいられない魅力に溢れている作品なのだと思う。
まだ駆け出しのサミュエル叔父貴の気合いが入り過ぎて少し過剰に思える演技や一見ダサいが時代もあってかどこかクールに見えて、四半世紀の時を経てやはりダサいのではないかと思えてくるミアとヴィンセントのツイストダンスなどに是非注目してもらいたい笑。
最後に『シャイニング』や『タクシードライバー』級にオマージュやパロディの元ネタとなっている作品なので、影響を受けたであろう作品を羅列しておきたい笑。
だいぶ忘れてしまったのも多くてうろ覚えだと思うが、少しずつこれらを増やしていくのも今後の楽しみである。
◎ツイストダンス
・ドラマ『共演NG』のOPで中井貴一と鈴木京香が踊る
・indeedのCMで斎藤工と泉里香が踊る
◎クーンツ大佐からの金時計
・『キングスマン』の冒頭でハリーから父の形見を渡される幼きエグジー
2015年05月09日(土)1回目
2019年08月13日(火)2回目 U-NEXT
名作
形見の時計を忘れるな!
確かに名作とあってとても面白かったです。
2時間半の映画ですが、それを全く感じさせない無駄話とテンポの良い展開のおかげですごく観やすかったです。
ただ、かなり上級者向けといった感じでした。
二回以上観れば新たな発見がたくさんあると思いますが、一回だけでは最初の方など忘れてしまっている部分も出てくるので、何回か観て愉しめると最高ですね。
前作のレザボア・ドッグス同様、時系列がゴチャゴチャで様々な部分が交錯しながら、終着に向かうスタイルは健在でした。
いつかまた観にきます。
相変わらず、登場人物たちは皆憎めない良い奴らなのですが、今回は特に女性陣が最高でした。
ユア・サーマンさんに至ってはよくあそこまでやったなといった感じ。
渾身の演技には目を奪われます。
劇中では様々なジャンルの音楽も聴くことができるので、ある意味音楽映画としても楽しめると思いました。
でも結局僕は、ポスターが1番好きです。
クールでカッコいい
【「エゼキエル書25章17節」”おバカな小悪党達”のテンポ良き、ループストーリー。】
ー タラちゃんの作品の中でも、”可笑しさ面白さ”で頭一つ抜けている作品である。ー
ー 破綻なき、ストーリーテリングも魅力である作品である。-
◆冒頭、ファミリーレストランでパンプキン(ティム・ロス)とハニー・バニーがいきなり銃を振りかざし、”金を出せ”と叫ぶシーンから始まり、”おバカな話”を絶妙に挟みつつ物語は進む。
■映画の内容は多くの方がご存知だと思われるので、観る度に笑ってしまうシーンを幾つか、列挙する。
・ヴィンセント(ジョン・トラボルタ)がボス、マーセルスの妻ミア(ユマ・サーマン)と”ボスの指示で”食事に出かけるシーン
二人は食事して、踊ったりする(このシーン、好きである。)がミアがオーヴァー・ドーズのため、死にかけ”慌てて”知り合いの売人の家に押しかけ、蘇生させるドタバタ感が可笑しい。(余程、怖いボスらしい・・)
・金時計に纏わるシーン
冒頭、幼きブッチ(ブルース・ウィリス:現在、落ち目のボクサー)の前に、クーンツ大尉(名優 クリストファー・ウォーケン)が現れ、”これは君の父親の形見だ・・・”と真面目な顔で言って、二人の男の”ある場所”の中に長年隠していた金時計を渡すシーン。
ー ”ええっ、いらないよ・・。汚いよ・・”と思いつつ、かの名優が真面目な顔で話をする姿に、何度観ても笑うシーンである。ー
・そして、大人になったブッチはマーセラスを裏切り、ノミ行為で大金をせ占めるが、逃げる時わざわざ金時計を危険を冒して取りに行く・・・。
ー ”あんな金時計、どうでも良いじゃん!”と心中、突っ込みつつ、鑑賞。又、怖い筈のマーセラスがバックからヤラレちゃっている所も可笑しい。ー
・ザ・ウルフ(ハーヴェイ・カイテル)が華麗に登場するシーン
ヴィンセントが車の中で銃を暴発させてしまい、”お掃除屋”として、”10分以内に到着する”と言って、”きっちり、9分と37秒で登場”
・伊達なスーツと蝶ネクタイをビシッと決める姿と、”お掃除させられた”ヴィンセントと、殺しの前には「エゼキエル書25章17節」をきっちり唱えるジュールス(サミュエル・ジャクソン)の間抜けなTシャツ姿の対比。
ここも、笑える。(タラちゃんもちゃっかり、登場している・・。)
◆そして冒頭のファミリーレストランのシーンに戻り、ヴィンセントとパンプキンが対峙するシーン。ここでも、「エゼキエル書25章17節」が唱えられるが・・。
<”おバカで、どうでも良い話”を幾つも挿入しながらのあの、見事なエンディング。タラちゃん、何度観ても流石です・・。>
映画
痛快でカッコいい。
どうでもいい話w
何かが始まるようで始まらない
肩肘張らずに観るべし
全てがかっこいい映画(あなたの好みと合えば)
全てが絶妙。気持ちいい映画です。
なにもわからなくてもなんだか気持ちよくなる、
いい気分で酔っ払っているような感覚になれる映画。
観るときは片手にアルコールをオススメします笑
アクション系やマフィア系の映画が苦手な人でも楽しめると思います。
テンポがよく、間が絶妙で、登場人物の掛け合いが巧妙。音楽もビジュアルも最高です。
人を殺したり助けたり逃亡したりfuckしたりされたり、または何かを信じる気持ちを授かったりしますが、あまり深刻ぶったところがない「パルプフィクション」なので気持ちよくなります。その配分が絶妙。天才。
これまでアクション映画をあまり観てこなかったのですが、今評判の「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」を観ようと思い、この有名作に挑戦しました。本当に楽しかったです。映画って最高ですね。
ワンハリもとても楽しみです。
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