パルプ・フィクションのレビュー・感想・評価
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心悪しき暴虐者
「あんたって...コレ?(四角四面)」
クソッタレめ...なんだこのトんだ蝋人形館は?
12年ほど前に序盤1/4くらいまでTV放送で観たものの、途中で用事が入って中断してそのままほったらかしていた。
その時の記憶と「時系列がバラバラ」という情報だけを入れて観に行ったが、全然混乱することなく腹落ちできたのは見事としか言いようがない。
しかし人間、レンタルビデオに埋もれるとこういう映画を拵えてしまうんですね...全部は分からなかったけれど、「お前絶対このシーンよその作品から引っ張ってきたろう?」という場面が随所に見受けられました。
でもやっぱり好きなのはツイストのシーン。これも「8 1/2」(1963)の引用なわけだけれど、私のような真似真似星人からすると格好の材料なんですよ。
それとブルース・ウィリスがいかにクロスドミナントであるかが堪能できました(「ダイ・ハード」シリーズで誰もがブルースに抱く違和感がここでも出てきます)。
めちゃめちゃ面白かったです。
※この作品でなぜか印象深いのが、マクドナルドの「クォーターパウンダー・チーズ」。この商品が日本で出回ったのは今から15年前くらいのことだったので、12年前にTV放送で観た際には旧来の字幕で「1/4ポンドバーガー」という表記がされていたのが妙に印象に残っていました。あれから12年、残念ながら商品自体は日本国内で廃番になりましたが、みじかくも美しく燃え、名前は定着したので、今回の上映では「クォーターパウンダー」に直されていました。
つーかダラダラと感想書き過ぎ。
そろそろ行こうぜ?
ああ...そうしよう。
HONDA
魅力に溢れた“安っぽい話”
タランティーノ監督の出世作。
短いストーリー毎に分けられ、1つのマフィア内で起こる一連の騒動を色々な視点から描く。
世界感とキャラ設定、ファッションや音楽、更には背景の小物に至るまで全てがオリジナリティに溢れ、異色ながら見所と魅力に満ちた快作。
非常に豪華な出演陣に目を奪われがちですが、様々な楽しみ方がある映画です。
各要所に出てくる食べ物も魅力的でお腹が空くし、台詞1つとっても一見無駄話に思えるようで凄く考え深い。
好きなエピソードから見るも良し。ダンスシーンを繰返し楽しむも良し。
監督の自由な構想から生まれた、見る側に楽しみ方の自由を与えてくれる作品。
ただ話の繋がりが読みにくく終わり方もあっさりしている為、映画として「これでいいのか!?」と感じてしまう人もいるかもしれません。
ハイコンテクストな会話劇
何とも、お行儀が悪いが⇒傑作
くだらなさがめちゃくちゃ良い!
チンケなものにこそ
パルプフィクション
終始かっこいい
今更鑑賞してみた
タランティーノ故のタランティーノ作品
アカデミー脚本賞を受賞した、鬼才タランティーノによる、タランティーノらしさが全編に渡って染み込んだドタバタ・アクション。まずは、あのギターのテーマ曲を聴くだけで、胸が躍る。
とにかく、内容については、訳わかんない,というのが正直な感想。登場人物も入れ替わり立ち替わり、凄い面々が顔を出し、ストーリーが有るようで、無いようで…。時系列もバラバラ。後になって「あー、そういうこと」というシーンが映し出されて、初めて納得。
至るとこに、血生臭い殺し合いも盛り込まれているのに、何故か、そこで、笑ってしまうようなシチュエーシ。しかし、しっかりと印象に残るという不思議さ。そこが、タランティーノ作品たるところ。次第にストーリーに引き込まれて、観終わったときには、面白かったと思える作品。
ストーリーは、大きく3つからなる。
1つ目は、ジョン・トラボルタを中心に、ボスの情婦役のユマ・サーマンとの、麻薬絡みのデート。
2つ目は、ボクサー役のブルース・ウィルスが、八百長で負けるはずだった試合に勝ってしまい、マフィア役のヴィング・レイムスとの格闘劇。
3つ目が、タランティーノ自身も出演し、トラボルタの相棒のサミュエル・ジャクソンと、謝って車の中で殺してしまったチンピラの死体処分を、ハーヴェイ・カイテルに依頼。
そして、それらのストーリーが、巡り巡って、最初のシーンへと繋がって、収束していく。本作では、映像と共に、舞台演劇のような台詞回しや言葉のやり取りが絶妙で、コメディ色を醸し出しているのが、タランティーノらしさなのだろう。
タランティーノ作品はカッコいい.信仰のこととか社会の問題のこととか...
正にタイトル通り
映画の新しいフォーマットを確立した革命作
20年以上ぶりに観返したが、今となっては目新しいものではないかもしれない。
だが斎藤工が「『パルプ・フィクション』前と後がある」と言っていたが、まさに映画界に革命を起こした作品であることは間違いない。
主人公というものを限定せず、並列で存在する登場人物たちのそれぞれのエピソードが巧みに絡み合ってくる展開。
時間軸をずらして伏線を散りばめラストに向けて回収していく構成。
同じストーリーを追うのでも、観る者の受け取り方や感じ方が変わるマジックである。
群像劇やオムニバス(グランドホテル形式)といったスタイルを世に知らしめ、その後のスタンダードを生み出した作品である。
いま観ると正直中身はないようなやりとりが続く。一見退屈に感じてしまう人もいるだろう。
でもその会話劇がなんともウィットに富んでクールなのだ。音楽や演出もかっこよく、その時代のカルチャーもつくり出している。
死ぬまでに必ず観たい一本の映画史に刻まれる傑作。
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