劇場公開日 2021年10月15日

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「パリ・オリンピック開催記念‼️」巴里の屋根の下 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)

5.0パリ・オリンピック開催記念‼️

2024年5月20日
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興奮

幸せ

私はこの作品が大好きです‼️初見から30年以上経つし、製作されてから94年、この作品が公開当時絶賛されていたトーキーとしての画期的なサウンドの活用法などは、現代では当たり前になっていて全然たいしたことないんですけれども、それが逆にいつ観ても新鮮で、観れば観るほど胸をときめかせてくれる作品ですね‼️パリの街角で相棒のルイと共に歌を奏でるアルベールは、美女のポーラに一目惚れ。ポーラも次第にアルベールに惹かれるが、アルベールは知人の罪を着せられ、留置所に。落ち込むポーラを支えるうちに、ルイとポーラが恋に落ちてしまう・・・‼️今でこそパリと言えばファッションの街という印象ですが、この作品では日本の柴又や浅草みたいな下町情緒あふれる街として描かれてます‼️しかもオールセット‼️これがまた素敵‼️そしてオープニングの屋根裏、三階、二階とスムースに移動するカメラワークと、そこに被さる有名な主題歌「スウ・レ・トワ・ド・パリ」‼️この主題歌の存在感がチョー大きい‼️ホント、名曲‼️アルベールや街の人たちの歌声が次第に大きくなる、音の遠近法みたいなシーンと、それぞれが気持ち良さそうに歌うカットの積み重ねは、後のミュージカル映画の先駆けですね‼️このオープニングだけで心が鷲掴みにされてしまう‼️加えて初期のトーキー映画らしく、サイレント映画のサウンド版みたいな演出がされてるのも微笑ましく、ガラス越しの会話で声を消したり、喧嘩のシーンで汽車の音をかぶせたりするシーンなんか、今ではみんなが使う手法なんですけれども、多分この作品が初めてだったんでしょうね‼️ルネ・クレール監督がパリの下町情緒の素晴らしさを満喫させてくれるという意味で「巴里祭」と双璧なんでしょうけれども、私としてはこの「巴里の屋根の下」の方がダンゼン好きですね‼️ポーラの幸せを願うアルベールの男らしさと男の優しさ‼️私も見習わないと‼️

活動写真愛好家