「食事の場面が長すぎて飽きた」バベットの晩餐会 Cape Godさんの映画レビュー(感想・評価)
食事の場面が長すぎて飽きた
総合:55点 ( ストーリー:55点|キャスト:65点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:60点 )
恐らく初めて観たデンマーク映画。前半のデンマークの寒村での質素な生活の場面はまだ悪くなかった。作品としては真面目で質感はむしろ良い。しかし後半、食材を用意し調理し食べるだけの場面に数十分も費やされると、単調すぎて流石に飽きが来る。
慎ましい人生を送ってきた彼らにもたらされる一流の晩餐がただの晩餐ではないのだろうが、些細な出来事を中心に据えた主題にひきつけられなかった。無論この晩餐は、その裏に潜む登場人物たちの数十年の半生を示唆しているのだが、それがはっきりとしないままに食事だけが進む展開が好きになれなかった。この映画はここに尽きる。むしろ将軍やバベットといった、劇中ではっきりと描かれなかった登場人物たちの人生のほうに興味をそそられた。
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