バトルランナーのレビュー・感想・評価
全18件を表示
仮装大会‼️
シュワちゃんがハメられて、濡れ衣着せられて逮捕、人気のTV番組「ランニング・マン」に出演、自らの無実を証明しようとする・・・‼️とにかくこの映画はアトラクションみたいな映画‼️一人乗りのロケットジェットコースターや映画自体が「ランニング・マン」のショーみたいな華やかさ⁉️そして出演者を追跡するハンター達のコスチューム‼️仮装大会です‼️安っぽいです‼️B級どころかC級⁉️でもそういうC級感好きだったんですよねー‼️そしてヒロインのマリア・コンチータ・アロンゾ‼️ 2年後にはシュワちゃんと同じくプレデターと戦う彼女が魅力的‼️当時は珍しかったシュワちゃんのキスシーン‼️そしてエンディングに流れる主題歌ジョン・パーの「Restless Heart」はチョー名曲‼️
今も記憶の片隅に残るあのセリフ
脳に焼き付いて離れないセリフ「サ、ブ、ジロー!」
シュワルツェネッガーが対決する敵キャラクターのアオリビデオの時に流れるリングアナウンサーのコール。キャラクターの名前を思い切り強そうにコールするのに、なぜだか和テイストあふれる名前に緊張感が台無し。失笑してしまったのです。30年近く昔にたった一回見ただけなのに、強烈に記憶に焼き付けられたのでした。
さらに、最近知った驚愕の事実。これ、スティーブン・キング原作だったなんて。とにかく雰囲気じゃない。なにしろ、シュワルツェネッガーが演じれば、誰が原作だろうとド迫力のアクション大作に化けてしまう時代だったので、どんな原作かは知りませんが、ちょっと信じられません。
今こそ本作を真剣に観なければならない 実は傑作だったのだ! 2021年の現代が、1987年の映画に既に表現されているのだ
1987年米国公開
数えきれないぐらいテレビで何回も放映されたと思う
一時期は午後のロードショーとか土曜映画劇場の常連だったように感じる
何度か観たはずなのだが何も覚えていない
それくらいのテキトーな映画だし、そう言うスタンスで観ていたから何も覚えていないのだ
ところがなぜか急に観たくなり、超ひさびさに観て驚いた
テキトーな映画だから、ながら観する程度のつもりだったのに、のめり込んでみていたのだ
実は傑作だったのだ!
2021年の現代が、1987年の映画に既に表現されているのだ
テレビをネットに置きかえたなら、同じことは日本で起きている
「事実無根」のことが、さも事実であるかのようにネット空間を大量に飛び交い、犠牲者に誹謗中傷が集中豪雨のように浴びせかけられる
ネットリンチという言葉があるほどだ
一般大衆が、本作の視聴者のように犠牲者を求めて汚い心無い言葉を浴びせかけているのだ
本作に登場する観衆のように、犠牲者が苦しむ様を観て喝采をおくっているのだ
昨日までプリンセスだった方が、記者会見でそのことを指摘されているぐらいなのだ
「誤った情報が事実であるかのように取り上げられ、物語となって広がっていくことに恐怖心」と
本作のリチャードの冒頭の事件は、まるで中国の天安門事件のことのようだ
本作公開のわずか2年も経たないことだ
中国では、天安門事件のことは無かったことにされている
まるで本作のように、事実がねじ曲げられているのだ
本当のことを調べようにも、国外からの情報はフィルタリングされて本当の情報は中国国内では調べることも出来ない
中国でそんなことをすれば、すぐ当局に探知され逮捕され再教育されるのだ
政府を批判するような言説をネットでしようものなら、たちまち摘発されてしまうのだ
本作と一体どこが違うというのか?
ありもしないことをねつ造するフェイクニュース
発言内容を切り貼りして摘まみ食いして全く違う主旨にねつ造されてしまう
画像を細工したねつ造は、ディープフェイクと呼ばれて動画にまで及んでいる
本作で取り上げられたことは、どれも21世紀の現代では、目新しいことでは無くなっているのだ
最大手のニュースサイトが、心無い誹謗中傷を防止するため、コメント欄をAIで監視して投稿の削除や投稿制限を自動で行う対策を行うというニュースを先日読んだ
AIになにが誹謗中傷に当たるかを自ら学ばせるのだ
だから学習の内容によっては、AI も偏向するのだ
現に世界的なある超有名IT企業のAIはいつの間にか人種差別、女性蔑視するようになってしまったという
つまりAIをある意図を持って恣意的に学習させれば、都合の悪い言論をネットから排除する言論統制の道具として使うこともできるのだ
本作が描いた世界と何が違うというのだ
21世紀を見通した本作の恐るべき先進性は驚嘆すべきものだ
今こそ本作を真剣に観なければならない
1988年の傑作「ゼイリブ」は本作の1年後だ
本作が提示した視点に連なる作品に位置付られると思う
無抵抗の人間も容赦ない。
ディストピア×デスゲーム×TVショー(早すぎた)
「ブレードランナー」というSF映画がある。
年端も行かぬ子供の頃、多分親が借りてきたその作品を観て、子供心に衝撃を受けた記憶が朧げながらあった。
大人になり、改めてあの映画に向き合おうと思いDVD借りてみたら、素晴らしかった。
素晴らしかったけど、記憶と全然違う別の映画だった。
「では当時観たアレは何だったんだ」と調べたら、「バトルランナー」という紛らわしいタイトルのB級アクションだった。
ネットの評価は「ブレードランナー」ほどではなかった。「全身タイツのシュワちゃんが闘うダサい映画」。
激しい羞恥心が沸き起こり、当時の衝撃は黒歴史として封じ込めた。ずっと忘れていた。
そして十数年経ったある日、偶然にもCSで遭遇した。
評判通り、概ねダサかった。
パスワードを盗み見るだけであっさり脱獄できる刑務所。
行列を待たせるだけで通過できる空港ゲート。
主人公を追う殺し屋(ストーカー)の「サブゼロ」は日本人で体型ほぼ力士なのに武器はホッケースティック。
電気を操るストーカー「ダイナモ」の乗るバギーの見た目がほぼミニ四駆。
生存者に贈られる楽園生活は、犯罪者への恩赦としてアリなのか?etc…
設定もセキュリティもガバガバ。呆れたし笑った。
しかし同時に、子供の頃の記憶が蘇った。
冒頭で仲間の首がチョーカーの爆弾で吹き飛ばされる残酷描写に泣きそうになったこと。
TVショーは楽しく面白いはずなのに、その実態が理不尽な公開処刑で戸惑ったこと。
遊園地のジェットコースターのような楽しい乗り物の筈なのに、目的地が明らかな死地で不快だったこと。
そんな残酷な番組なのに、一般視聴者がみんな笑顔で夢中になっている様に混乱したこと。
そして、それらの理不尽の根源が、悪人や犯罪者ではない物語をうまく咀嚼できなかったこと。
当時「権力の腐敗」も「格差」も「報道倫理」も知らず、ヒーローものやリアリティショーを無批判で受け入れていた無知な子供にとっては、このような映画でも十分ショッキングだったのだろう。きっとあの時、少なからず世の中に対して新たな視点を得たのではないか。まあ10年近く「ブレードランナー」とごっちゃになってたのだけど。
とはいえ「1984年」的な監視社会ディストピアや、後の「トゥルーマン・ショー」や「ハンガーゲーム」などに連なる「歪められたTVショー」というモチーフ自体は普遍的で、現代でも通用するのではないかと思う。
内容がかなり違う原作小説(スティーブン・キング作!)もあることだし、もし本格的なリメイクがあるなら観てみたい。ひとまず原作を読むことにしよう。
あと「メタルギアソリッド3」に登場する中ボス、「ザ・フューリー」のルーツを期せず発見できたのがなにより大収穫でした。というかストーカー達全員にMGSの中ボス感があって、ダサいのに愛着湧いた。ダイナモ推し。
割と好き、ラニングマーン!
原作レイプの代表作
2017年にはこんなことが起きることになっていた
総合65点 ( ストーリー:50点|キャスト:70点|演出:65点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
舞台は2017年の近未来、ついに現実にはその時代が来てしまっているが、社会はここまで恐怖に支配されていないのは喜ばしい。設定は漫画じみたものでたいしたことはないが、でも昔は、場合によっては現在でもこのような処刑を見世物にすることが現実にされていたわけだし、あながち出鱈目とは言えないかもしれない。
作品の内容のほうは、圧倒的不利な状況で次々に襲い来る刺客と戦うシュワちゃんがいい。処刑を遊戯のように捉えている変な刺客たちなので特に胸が痛むこともない。だが昔は迫力があったと思っていたが、今観てみるとそうたいした戦いをしているわけではなく馬鹿馬鹿しい場面もあった。
舞台は2017年
キング原作さえもターミネートするシュワちゃんの恐怖
勝手にキング原作映画特集その10!
ようやくの10作目は『バトルランナー』を紹介。
元々この特集を書き始めたのは英誌totalfilmsが発表した
記事『キング原作映画ベスト20』を読んだのがきっかけだが、
僕自身はこのランキングに納得いかない部分もある。
過小/過大評価していると感じる作品は多いし、
『映画』と題してTVシリーズが入っているのもどーかと思う。
ま、人の好みは様々だからその辺は仕方無いのだが、
どうしても納得いかないのは……
『バトルランナー』が16位にランクインしている事じゃいッ!!
原作破壊も甚だしく、そのくせ少しもエキサイトできない本作が、
(↑言っちゃったよオイ)
『ペットセメタリー』『死霊伝説』等
より上位にランクインしてるんである。
もう正気の沙汰とは思えない。
記事を書いた方はきっと単純に知名度だけでランクを
決めたか、キャシー・ベイツによって雪山小屋に監禁
されて無理やり記事を書かされていたに違いない。
前置き長い上に本題に入る前からボロクソ
言っておりますが(爆)、レビューに入ります。
あらすじについては作品紹介ページを参照されたし。
原作は『マイノリティリポート』に『ネットワーク』
を足して更に陰鬱にしたような感じの作品なのだが、
シュワちゃん主演という事で負のイメージは9割減。
主人公が反体制派の希望となってゆく流れ。
個性的な5人のハンターと闘うゲームっぽい設定。
分かりやすいことこの上ない勧善懲悪展開。
そしてシュワちゃんは不敵に笑いながら敵を薙ぎ倒し、
「アイル・ビー・バック」と決めゼリフまで吐くのである。
なんかもうアレです、映画というか、
アーノルド・シュワルツェネッ画ーです。
なので、原作の雰囲気は微塵も残ってないと言って良い。
メディアによる情報操作の恐怖を描く要素も
あるにはあるが、特筆するほどでは無い。
そして、敵であるハンター達が弱く、魅力に乏しい。てか、ハッキリ言って凄絶なまでにカッコ悪い。
特に“ダイナモ”という電飾オヤジのカッコ悪さはブッチギリだ!
“キャプテン・フリーダム”なる元ハンターも活躍
しそうで全く活躍しないし、もう色々と中途半端……。
以上!
ネタ映画としちゃ爆笑できるかもだが、オススメはしません。
いやあ、このチープな映画が『コマンドー』『プレデター』や
『レイダース/失われた聖柩』よりも後年の映画だとは。
ちなみに制作費はその3作より本作が上らしいっす……。
<了> ※2012.11初投稿
全18件を表示