劇場公開日 1954年6月22日

「【恥ずかしながら、エリア・カザン監督を知った映画。若きマーロン・ブランドの漢気ある姿も佳き作品である。】」波止場(1954) NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【恥ずかしながら、エリア・カザン監督を知った映画。若きマーロン・ブランドの漢気ある姿も佳き作品である。】

2022年1月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

幸せ

ー 年代的に、マーロン・ブランドと言えば、「ゴッド・ファーザー」であり、「地獄の黙示録」である。
  で、今作。
  若いが、決してハンサムではないマーロン・ブランドが元ボクサーとして、賭け試合にわざと負けた事を屈託としつつ、波止場を仕切るギャング、ジョニーに兄を通じて間接的に協力している様が前半は描かれる。
  だが、彼が間接的に殺してしまったジョーイの妹、イディと出会う事で、彼の荒んだ心は、徐々に浄化されていく・・。-

◆感想

 ・まずは、若き日のマーロン・ブランドを観れた事で満足である。
 決して美男では無い彼が、元ボクサーのテリーを演じる姿。
 そして、徐々にギャング、ジョニーに支配されていた、波止場に流れる
  ”見ざる、言わざる、聞かず”
  の風潮に風穴を開けて行く姿。

 ・ジョニーの報復は凄惨を極めるが、テリーは屈せずに、恋心を抱くイディへの想いもあり、過去を清算しようと、奮闘する姿。

<現在、観賞するとストーリーは粗いが、軸は全くブレておらず、鑑賞側には響くものを持った作品である。
 少しづつエリア・カザン監督作品を観て行こうと思った映画でもある。>

NOBU