「ベニスに行きたくなる」鳩の翼 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
ベニスに行きたくなる
ミリー(エリオット)は病気で死期が近い。しかし憐れみを受けたくないので病気を隠している。そんな中、ケイト、ミリーとマートン、そしてスージーと共にベニスへ旅行に行くのだが、このベニスの風景がとても綺麗。巨大なセットと夥しい数のエキストラ。カーニバルの真っ最中ということもあって、下町文化と上流階級の衣装が美しく融合する。
ミリーにはマートンとのことを友人だと紹介したために、ミリーも彼に恋をする。病気のミリーに同情したケイトはマートンを譲ろうとするが、キスシーンを目撃すると決心が揺らぐ。やがて、静かにミリーは逝ってしまうが、その描写があまりにも静かで、死んだのかどうかもわからないくらいだった。
ヘレナ・ボナム・カーターが大胆ヌードにもなっているが、ロングショットでもあり、セックスシーンも体を合わせているだけの静かな演技。もっと彼女の心理描写を重要視するべきなのだろう。無駄にシャーロット・ランブリングやマイケル・ガンボンを出演させているような気もする。
コメントする